◆◆第4回 海外でもゲージツしてるんだぞ。 ◆◆
『オールドマン・フロム・アクア』
『オールドマン・フロム・アクア』 フィンランドのフィスカルス湖のほとりに展示した作品だ。総重量150キロの板ガラスと、鉄のスクラップでゲージツした。フィンランドの光は故郷の室蘭に似ていたな。オレがいた頃の室蘭は鉄鋼業が盛んで、工場からの煤煙で空は曇りがちだったんだよ。
『天外天風』
モンゴルの昭和草原に展示した作品。モンゴルではバーナーなどの設備が不十分だったが、現地の人の協力を得て製作した。上部の「ウインドボックス」が風を受け、スイングする。ちなみに「天外」とは現地の言葉で宇宙を表し、作品は「宇宙からの風」ということになる。
『天外天風』
『感謝的大地』 『感謝的大地』
同じくモンゴルの村で行われていた祭りに献上した作品。現地の大人達は「こんなガラクタいらん!」と、受け取りを拒否したが、子供達が大層気に入り、小学校に展示されることになった。農機具をゲージツしたもので、子供達は楽器のようにして遊んでいたという。
『スペース・エッグ』
インドにて、ダライラマに献上した作品。完成したのは大晦日で、ニューイヤーへ向けてのカウントダウンに合わせて「魂を入れよう」と作品に火をつけたら、現地の警官に「バス停でたき火をするのは止めなさい!」と怒られたという、いわくつきの作品。
『スペース・エッグ』

1998-06-27-SAT

KUMA
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