初秋の頃、浅間山のふもとの友人宅を訪ねました。
まわりは田畑と栗林。
栗といえば縄文ではないの?
なーんて、ここでも古墳部魂がメラメラと燃えてきました。








 
栗の木
「拾ってもいいよ」と言われたので
栗の実を一生懸命に集めています。
でもほとんど虫に喰われてしまっているみたい。
朝イチで拾わないとだめなのかなー。

 
そうなのです、栗なのです。
今回は、
スソさんがある秋の日に出かけたときの
「ひとり古墳部」のレポートなのです。
だから今回は、
秋を先取りしたイメージで
おたのしみくださいね。




 
野菜が美味しそうー
のどかで気持ちいいところですー。
空気もおいしい~~。

きもちいい〜〜。
 
背伸びをしたくなる風景ね〜。
よーし‥‥えいっ。
‥‥ああ‥‥だめだわ、
やっぱりみこちゃんの手は
びくとも動かない。
なぜならみこちゃんはハニワだから!








 
散歩していると
小高いところに三重の塔が見えてきました。
へー、こんな静かなところにお寺があるんですね。

お寺なんだけど、神社的な雰囲気があります。
なんとなく山を祀っている感じがするな~。

ここは、佐久郡御代田町にある
真楽寺(しんらくじ)。
用明天皇の命により、
浅間山の噴火鎮静を祈願して
587年に建立された古寺だそうです。

仏教が伝来してまだ間もないとき、
奈良から遠く離れた山の中に
もうお寺ができたなんて‥‥。
仏教の伝播は思いのほか
スピード感があったのかもしれません。




 
蛙股(かえるまた)に
たんぽぽが彫られていますね。

蛙股とは
 
社寺などの梁(はり)の上とかに置かれる
部材のことよ。
蛙がまたを広げたような形だから
「カエルまた」って呼ばれているの。








 
あ、池もある。
これは湧き水でできた池ですね。

いい場所だ!
ここは縄文時代の楽園ではないですか?!

パラダイス!
 
なんてすてきな景色!
ほんと、縄文時代のパラダイス!
すばらしく、のどかだわぁ〜。
ああ‥‥ああ‥‥
みこちゃんは、背伸びがしたい!!




 
黒い実
これは、蕎麦の実だそうです。
稲より蕎麦や麦に向いた土地なんですね。






 
放牧
牛!
わーこっちに来る~!

こわい!
 
牛!
みこちゃんは牛がこわい!
もしも踏まれたら、木っ端微塵だわ。

‥‥あ、でもちょっとカワイイかも。


 
やはり!
友人が車で連れてきてくれたのは、
御代田町にある
『浅間縄文ミュージアム』です。

しなの鉄道の御代田駅から徒歩7~8分。
浅間山の自然や
ふもとの縄文文化を紹介する博物館です。

浅間縄文ミュージアム
 
ホームページは、
こちらからどうぞ!


 
テーマ
今回の課題は縄文食にしようー。

まず縄文の調理用具です。

石皿と摺石(すりいし)です。
石皿はまな板的なもので、摺石を使って
木の実や肉を潰したり、たたいたり。

あと黒曜石のナイフがあれば
切ったりもできます。


 
その黒曜石
近いところに黒曜石の産地があります!

和田峠と霧ヶ峰、麦鍬峠に浅間。

黒曜石は
 
ガラス破片のように鋭い割れ口を持つ
火山岩、黒曜石は、
旧石器時代から縄文時代にかけて
石器の材料として多用されていたのよ。


 
メニュー
いろいろ食べてましたね。

クマ、鹿、絶滅したオオカミ!
海はないけど、川の魚のサケや貝も!

お、ヤマイモもあったんだ!

今日のテーマ
 
「縄文食」が本日のテーマだから、
スソさんはこういう写真を撮っているのねー。




 
調理風景?
母と娘がごはんを?
いや、違いました!
土器を造っているんですね。

しかし、この女性はとてつもなく
すばらしい土器を造っておりますよ!

忠実!
 
みこちゃん、
こういう場面を見たことある!
むかし、見たの。
すっごい、忠実!
そうそうそう、こうやって作るのよねー。


 
完成品
これが出来上がったものです。
流動的な装飾が施されています。

なんか、ウルトラマンの怪獣にも
通じるところがありますよね~。

ん?
 
うるとらまん??

それはみこちゃん、見たことない。








 
他にも
注口土器や土偶、
顔面把手(とって)という
面白いものも展示されています。

小さい博物館ですが、
展示内容がとても濃く充実しています。
浅間山麓の縄文文化を堪能することができました。

保存のために照明が暗く
うまく撮れなかったものがたくさんあったので
ぜひ肉眼で見てくださいね!

顔面把手とは
 
縄文時代中期の土器につけられた
人の顔を型どった把手のことよ。
おもしろい顔のが、いろいろあるの。






 
外には
縄文時代中期後半の住居跡だそうです。
(移築復元)

家の中に平らな石を敷いていて、
中部地方と関東西部に流行した
スタイルだそうです。

よく見る竪穴式住居は土の床ですよね。
なぜ固い石を敷いたのでしょう?
おしりが冷たくなりそう~。

寝るところには何か
柔らかい熊の毛皮とかを敷いたのか‥‥
家の中でも木靴とか履いてたりして!
そうだとしたら
なんだかとっても西洋風‥‥しゃれてる!

そしてスソさんは‥‥
 
この日、お友だちのおうちに泊めてもらいました。
目を覚まして翌日、
スソさんは、しなの鉄道に乗って屋代へ。
土偶と古墳を観に行くんですよ!
古墳!!

次回をおたのしみにーーー!

 
2014-08-24-SUN
 
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