KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(12月12日)

・僕が中学2年で転校した先のクラスメートに、
 「パイナ」というあだ名の男が居ました。
 本人はこのあだ名を毛嫌いしているようで、
 「パイナ」と呼ばれようものなら、怒り狂って
 呼んだ人を追いかけまわしていました。
 なんともひょうきんな響きのこのあだ名。
 あるクラスメートに由来を聞くと、
 なんでも彼の亡祖父はそれはそれは
 パイナップルの好きな人だったそうで、
 亡くなられる時の最後の言葉が
 「パイナ……」だったとか。
 「そんなこと茶化してイイノカ?!」
 と口では言いつつ、教えてくれた
 クラスメート共々爆笑してしまいました。
 ごめんなさい。
 (大)

・小学生の時に自分の作ったフエルトのマスコットを
 みんなに渡したくて宗教めいたものを作りました。
 確か嗚咽のようなちょっと恥ずかしい言葉を言えば
 入れるという簡単なもので、ただ
 自分の作ったものを持ってくれているのが嬉しくて
 それだけで終わってしまいましたけどね。
 今も持っている子はいるかな?
 (つばきんぎょ)

・私はサンタに関しては冷めた子供でした。
 父がおもちゃ屋に勤めていて、
 毎年クリスマスの時期になると
 近所の家庭から注文を受け、
 玄関先はプレゼントの山でした。
 電車通勤だった父は毎日少しづつ持ち帰り、
 包装は母がしていたし、
 リボンは私と弟で作っていました。
 物心ついたときにはそれが普通だったので、
 自分の欲しい物も父に言っていました。たまに
 「そんなのじゃなくて、
  もっと新しく出たこんなのはどうだ?」
 なんてダメだしされたり。そのくせ、
 ちょっと気を使って当日朝は
 「サンタさん、来たよ〜」なんて言ってました。
 けなげ……。
 (あき)

・いまから10年ほど前、私が高校生の時、
 学校で一斉にヒアリングテストを受けさせられました。
 どこかの業者がつくったテストで、
 対象が「中1〜高2生」(たしか)という
 やけに幅のひろいもので、その内容は
 高2だった私たちにとっては簡単だったので、
 教室もなんとなく
 リラックスしたムードで受けておりました。
 そのテストで、以下のような問題が出たのです。
 次の英文を聞き取り、質問の答えを選びなさい。
 <英文>
  12月のある日、少年はお父さんに
  今一番何がほしいかと尋ねられました。
  少年は○○が欲しい、と答えました。
  12月25日の朝、目覚めると少年の枕元には
  ○○が置いてありました。
 <質問>
  少年に○○をプレゼントしたのは、誰ですか?
  a 彼のお母さん
  b 彼のお父さん
  c サンタクロース
 教室は、一瞬「……ざわっ」と。
 試験監督の先生に「静かに」と注意されるほど。
 終了後に配られた解答では、
 bが正解になっておりました。
 中学1年生くらいで、このテストによって
 知ってしまったって子、いたんじゃないかなあ。
 (たかな)

・12月に入り、当然のように
 クリスマスやサンタの話題が聞かれるようになりましたが
 「サンタをいつまで信じていたか」
 「サンタをいかにあきらめさせるか」
 といった話題を聞くたびに、
 ワタシはちょっと切なくなります。
 というのも、ワタシは物心が付いた頃には
 すでにサンタを信用していませんでした。
 具体的にいうならば
 「サンタが親であると知っている保育園児(年少)」
 わが家の教育方針だったのか、
 とにかくサンタはいない、と。
 おかげで当時、周りではしゃぐ
 友人たちの話題にはどうしてもなじめず、
 さりとて「サンタって本当はいないんだぜぇ」などと
 吹聴する勇気もなく、
 ちいさな胸を痛めておりました(笑)。
 オトナになればサンタの事など
 もちろん信じなくなるわけですが、
 そうなったらなったでやはり
 「サンタをいつまで信じていたか」などという話題で
 盛り上がる友人たちや、
 テレビのバラエティ番組を見るにつけ
 「何でウチの親はサンタを信じさせてくれなかったのか」
 と心密かに思ってしまいます。
 ですから、と言うわけではありませんが、
 世のお父様、お母様には(じいじとばあばも含む)
 少しでも長く
 子供にサンタを信じさせる努力をさせて欲しいな、と、
 サンタが来てくれなかった
 元コドモは思ったりするわけです。
 (愛知県・明輪・三十路のオトコ)

・サンタクロースの起源説、
 わたしも子どもの頃読みました。
 で、幼稚園の頃すでに、
 「サンタさんはいない」とわかっていたものの、
 さらに可愛げのないことに、
 「でも、信じたふりを
  しといたほうが、オトナは喜ぶだろう」
 とまで考えていました。
 さて、世の中クリスマスカラーにそまりだしたころ、
 うちの親が聞きました。
 「サンタさん、いると思う?」
 「(元気よく)うん! サンタさんはいるよ!」
 「バカ! サンタさんはいないんだ!
  あれはおもちゃ屋が作り上げた大嘘だ!」
 「(えー! なんでそんな言い方するんだよー!?)
 そ、そんなことないもん! いるもん!」
 もう大人ですから、親はときどき、
 「おまえは子どもの頃サンタさんを信じてたなあ」
 なんて思い出話をしますが、
 事実はまだうちあけていません。
 (大月)

(ミニコメント)


おもちゃ屋さんの子どもには、確かに
サンタを信じる隙間がなさそうですよねぇ!
波紋を呼ぶヒアリングテストも、いいなぁ。

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2003-12-12-FRI

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