KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(12月9日)

・自分の話ではありませんが、サンタ話で思い出しました。
 私の高校の時の女の英語の先生は、中学生になっても
 サンタクロースは実在すると信じていたそうです。
 ご両親が演技派だったようで、
 クリスマスが近くなると、毎日夕食時に
 「サンタさんに欲しいものをお願いしなさい」
 と言われ、声を出して欲しいものを唱え、
 イブの夜には
 「今そこの角でサンタをみたぞ。
  早く寝ないと来てくれないぞ!」と言われ
 サンタを見てしまうと帰ってしまうと教えられていたので
 即布団に入ったそうです。
 ある年は欲しかったお人形と
 違うお人形が贈られて泣いたら、
 「お前がちゃんとお願いしないからだ!」
 と怒られ、また泣いたそうです。
 この話を聞いた女子生徒はみんな、
 将来自分の子供に同じ事をしてあげよう!
 と思ったのでした。先生自身も
 「自分の子供にも同じ事をしてあげたい」
 と言っていて、始めから
 サンタはいないものだと思っていた私は、
 この先生の子供時代がうらやましかったです。
 日本語が英語なまりになっていたくらい
 英語の出来る先生でした。
 (ふじこ)

・幼稚園時代、俗にいう悪餓鬼だった私。
 あるとき落とし穴を掘って、友達を誘い出して
 落としてやろうと思いつき、
 自分の背丈くらいの巨大スコップで穴を掘ったんです。
 気づかれないように穴の上に
 新聞紙や土、さりげなく葉っぱ等を設置し、
 あとは落とすだけ。よし!明日決行だ!と
 意気込んで迎えた次の日、
 穴に落ちたのは、穴の場所を忘れた自分でした。
 情けなかったなぁ。
 (ちり)

・家には7歳になる「おぼっちゃん」が居ます。
 友達と自分のゲームキューブで遊んでいても
 いつまで経っても自分の番が回ってこない程
 「押し」の弱い子です
 度重なる息子のふがいなさについ
 「君も大きくなったら家を出て
  一人で暮さなきゃいけないんだよ、
  そうしたらおかあさんは
  もう助けてあげられないんだよ」
 そうしたら息子は「どうして?」と一言。
 「だって大学に行ったり結婚したりするでしょ?」
 と私が言うと、みるみるうちに、
 息子の目に涙が溢れて来て、
 「そんなの嫌だから、僕ずっとここに居るから」
 時間が止まって思えるほど母の幸せを実感して、
 そのうえ、
 「その一言覚えておけよ〜」
 とも思ってしまったのでした。
 でもその一言をずーーーっと覚えているのは
 私だけで、私はその一言とその場面を
 何度も何度も噛締めて
 この先、幸せに生きていくんだな〜って。
 子供ってスゴイなあ。
 (zue)

・小さい頃、煙突がないので
 サンタさんが来てくれるかどうか心配していた私に、
 親は
 「マンションの一番上の階に住んでいるから大丈夫」
 と言いました。
 しかし幼稚園にあがった年のクリスマスは、
 母の入院の為に母方の祖母の家で過ごすことに。
 祖母の家は雪国で、サンタさんが
 ソリに乗って来てくれるムードは
 バッチリあったのですが、
 一軒やでおまけに私の本当の家じゃない。
 「サンタさんは私がここに来ていることを
  知らないかもしれないし、もし知ってても、
  煙突もないしマンションじゃないから
  きっと来てくれない!!」と泣きわめく私に、
 祖母は
 「サンタさんはこの辺じゃ、ここから登ってくる」
 と、いわゆる「ぼっとん便所」を指して言いました。
 そして、「ぼっとん便所は煙突のように長いから
 サンタさんは登ってこれる」という
 ようなことを言いました。
 いくらあの頃の私でも、
 「うそ〜!」と思ったものの、
 祖母はとても真面目な顔で説明してくれた為、
 「サンタさんも大変だ」なんて妙に納得して
 寝室に向かったのを覚えてます。
 ちなみに数年前にこの話を祖母にしましたが、
 全然覚えていませんでした。
 おばあちゃん、きっと私の為に
 とっさにこんなお話を作ってくれたのね。
 (今は水洗トイレ)

・ミッション系の幼稚園に通っていた私は、
 もちろんサンタさんの存在を信じきっていました。
 心の底から信じているものだから、両親が
 「今年はサンタさんに何を頼むの?」
 と尋ねた時の答えは、
 「私とサンタさんだけの秘密!」…。
 「そんなこと言わずに、教えてよ」と言っても、
 ニコニコと得意そうな笑顔で「秘密ぅっ!!」…。
 心の中でお祈りしたら、ちゃんとサンタさんは
 わかってくれるはずだという理屈です。
 だって、信じてるんだから。
 両親は困りました。そして考えました。
 で、以下のような作戦に。
 「あのね、世界中には子供がすごくたくさんいて、
  その中にはお父さんお母さんから
  プレゼントをもらえない子も、いっぱいいるの。
  そういう子供たちのところに、
  サンタさんに行ってもらいましょうよ。
  あんたには、お父さんとお母さんが
  プレゼントをあげるから」
 あっさりと納得した私は、
 サンタさんの存在を信じたままで、
 でもプレゼントをくれるのは両親だとわかっている、
 という状態で成長しました。ただしその後、
 「サンタはいない」とはっきり知ったときの
 記憶がまったくないので、
 「サンタさん、いる・いない」論議に対する関心が
 急速に薄れていたのかもしれませんね。
 (まるり)

(ミニコメント)


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2003-12-09-TUE

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