KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(11月7日)

・小さい頃、なぜか何かを埋めた記憶がたくさんあります。
 友達の家の庭でスイカを食べながら
 庭に種を飛ばしていたら、
 「この種を埋めたらスイカ食べ放題かも」
 と2人で盛り上がり、庭の端っこに埋めました。
 芽は出てこなかったですけど。
 あと、飼っていた金魚や亀が死んでしまうと、
 住んでいた団地の周りに埋めて小さな山にして、
 そこに動物の名前を書いたアイスの棒を立てて、
 その辺に生えてる花を添えていました。
 今考えるとそこは住民の皆さんが、
 今で言うガーデニングをしていた場所なので
 迷惑だったと思いますが、
 いつもその場所だけ空けてくれていました。
 宝物をビニール袋に入れて埋めたりもしたけど、
 それだけは不安で数日のうちに掘り返していました。
 (ららこ)

・まだ小学校1年生のころ。
 初めて200円という大金をもらって
 なんでも買っていいよと言われました。
 初めてのおこづかい。しかも200円も。
 何を買おうかさんざん悩んだ結果
 スーパーの正面で売っていたナスを2本。
 お味噌汁にしてもらおう
 と思ったことは今でも覚えています。
 その後 入院中のおじいちゃんにもらった100円では
 近所の食器屋さんで 貝殻の形のお皿を一枚。
 ・・・役にたってほめてほしかったんでしょうかねぇ。
 (みぃ)

・私の通っていた保育園では、お昼寝の時間に
 スペースの問題なのか知りませんが、
 みんなの布団を出した後の押入れにも
 布団を敷いて寝ていました。
 それはガキだった私の目には、
 憧れの2段ベッドのように見えて、
 毎日「あそこで寝てみたいなぁ」と思っていました。
 寝る場所は毎日先生が決めていて、
 ある日とうとう私も押入れの2段目で
 寝られる事になりました。
 もう、嬉しくて嬉しくて仕方が無かったのですが、
 何分身長の低い子だったので、
 簡単に2段目に登ることが出来ません。
 2段目の床に当たる部分に手をついて、
 「えいや!」っとジャンプした時、
 指に激痛が走りました。突き指です。
 痛い、痛い、でもこれがばれたら、
 2度と2段目で寝かせてもらえなくなる!
 そう思った私は、痛さをこらえながら
 昼寝の時間を過ごし、
 その後の遊びの時間も、
 おやつの時間もつき指の事を隠して過ごしました。
 迎えに来た母にはすぐにばれてしまったのですが、
 その時既に私の指は真っ赤に腫れ上がり、
 保育園も自宅も大騒ぎ。
 結局、それ以来押し入れの2段目では
 寝かせてもらえなくなってしまったのでした。
 今でも思い出話のネタにされますが、
 どうして隠していたのかは、
 恥ずかしくて今でも言えません。
 (柚)

・コレクションといえば、
 庭で化石を大量につくっていました。
 2枚の平らな石を見つけては
 虫をサンドイッチにして土に埋め、
 (未来の人が
  「この時代はこんな虫がいたのか〜」
  とわかりますように)
 とかなんとか思っていた。
 生きた虫を挟んでいたのか、死んだ虫だったのか
 どんな虫だったのかは記憶にありません。
 今では触ることも苦手なのに・・。
 (ゆんも)

・小さい頃、
 バスの車内に流れる停留所案内アナウンスは、
 バスの天井と屋根の間にいる
 女性がなさっていると思っていました。
 彼女は本当はこんな仕事したくないのだけれど、
 零落の果てにこの職業に就いている事までも
 知っていました。
 彼女はうつぶせで
 口を外界(バス車内)に続く穴に近づけて、
 涙ながらに、しかし涙をこらえて、
 次の停留所をアナウンスしているのでした、
 しかも裸で。
 皆がそ知らぬ顔を決め込んでバスに乗っている中、
 私は
 「あたしはあなたを知っているよ。悲しいよね!
  ファイトファイト!」
 と彼女の穴に向かって
 熱い視線を投げつけておりました。

 今はさすがにあれはテープの声だと思いますが、
 まだ中を見たことはありませんので何とも言えません。
 世の中は一事が万事ですべてこんな感じじゃったよ・・・。
 (ゆ)

・中学2年の頃だったと思います。
 国語の時間、「一切れのパン」を勉強していました。
 一通り、かわりばんこで音読が終了した後、
 先生がクラスの暴れん坊を指名して質問。
 「タナカくん。このお話の主人公は誰?」
 「・・・サモワール」
 ・・・田中君、それは湯沸かし器。
 話のはじめの方に一度だけ出てきただけの
 その単語は、彼のはぁとを
 ゲッチューだったらしいです。
 ちなみにきちんと教科書には「脚注」があって、
 意味も説明してありましたので、教室は爆笑の渦でした。
 きっと語感が新鮮だったんだね・・・
 横文字だから区別がつかなかったのだろうか。
 (T)

(ミニコメント)


「この種を埋めたらスイカ食べ放題かも」
「バスの天井と屋根の間にいる女性」
 「未来の人が
  『この時代はこんな虫がいたのか〜』
  とわかりますように」
などの話は、似た発想が、すでにたくさん届いているけど、
ちょっとした細部に「当時の本気度」がにじみでているので
つい、かわいらしくて、紹介してみたくなるんですよね!

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2003-11-07-FRI
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