KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(11月6日)

・幼稚園の頃、体重計に、
 ものすごくソソられた時期がありました。
 学校の身体検査に使われるような
 L字型の表示が垂直面についてるやつではなく、
 家庭の脱衣所に置かれるハコみたいなヤツです。
 当時、我が家にはありませんでしたので
 どこか別の場所で見たのだろうと思うのですが、
 「自分の体重が量れる」ということに
 センセーショナルなショックを覚えたらしいです。
 ある日、
 家で大好きなタンバリンを叩いて遊んでいるとき、
 急にムラムラと
 「たんばりんて、たいじゅうけいみたい」
 と思ってしまい、
 床の上において、名前を呼ばれる芝居の後、
 元気に乗ったところ、タンバリンは
 無残な音を立てて破れてしまいました。
 親に隠すのが必死でした。
 母親に「最近タンバリンしないのね」といわれて、
 殺人犯のようにどきどきしていました。
 かわいー。
 (匿名希望)
 
・近所の山に行くたび、親から
 「漆の木や葉にさわるとかぶれるよ」
 と教えられていた私。
 「さわっちゃダメ」と言われたら
 余計さわりたくなるもので、どうしても試したくなり、
 友達と2人、漆の木で長時間チャンバラしました。
 案の定、目がまったく開かないほど顔が腫れ上がり、
 1週間も小学校を休みました。
 久しぶりに登校すると、当時憧れていた男子が班日記に
 「○○(私の名前)が変な病気にかかって
  お岩のようらしい。
  なんでもうつる病気らしいので
  当分学校には来ないでもらいたい」
 とのコメントをよせてくれていました。
 「漆はやっぱりかぶれる」「親の教えは守るべし」
 という教訓と、失恋が一度にやってきた出来事でした。
 (け)

・選挙が近くなると
 「ご声援ありがとうございます」と言って
 選挙カーが走りますが、
 小さい頃は「ご声援」を「五千円」と聞き間違えていて、
 「お前らに五千円もあげてへんわー!」と
 選挙カーに向かって友人と二人、叫んでいました。
 正しい言葉を理解したのははるか後だったけど、
 友達はいつ気が付いたのかなあ……。
 最近選挙カーが走り回るのを見て
 思い出した、アホな話です。
 (カオリ)

・高校の世界史のテストで、
 「アメリカ独立戦争を背景に描かれた
  『風と共に去りぬ』の作者は誰か」
 という問題がありました。
 原作も読み映画も見て知っていた私ですが、
 作者名なんぞまったく覚えがありませんでした。
 それであきらめるには悔しすぎると思い、
 「レット・バトラーをクラーク・ゲーブル、
  スカーレットをビビアン・リーが
  演じていた映画は見ましたが、
  作者名は思い出せません」と正直に書いたら、
 なんと「○」でした。
 先生のコメントが付記してあって、
 「映画を見たものは10点」とありました。
 なんでも書いてみるものだと感動しました。
 今は通用しないんでしょうけど。
 ちなみにキチンと
 「マーガレット・ミッチェル」と正解を書いて
 ○をもらった友人は、
 「なんで正解配点が7点なのにその答えが10点なんだ」
 と怒っていました。ごもっともです。
 正解を書いて7点だったみなさん、ごめんなさい。
 昔の「真の教育」のおっとりさとハバを感じさせる
 「ええ話」だと思います。
 (T)

・私は生花店で働いているのですが、
 時々近所のお子ちゃまたちが、
 「小学校の宿題で」といいながらお花の観察に来ます。
 ある日、「ストレリチア」
 (極楽鳥花ともいい、鳥さんそっくり)を見た
 お子ちゃまに、名前を聞かれ、
 「それはストレリチア。2年たつと鳥になるんだよー。
  そろそろだなと思ったら、
  鳥類センターの人に連絡して、引取りに来てもらうの」
 と、大嘘をこきました。
 もちろん、お子ちゃまたちはものすごーく驚いた上に、
 学校の宿題のノートに熱心に書き始めたので、
 あせりました。
 「う・そ」って言ったらバシバシ叩かれましたし。
 それ以来会うたびに「うそつきー」と言われます。
 でも、信じんなよ。
 (KATE)

・『演歌=こわい歌』で思い出しましたが
 子供の頃
 クイズ番組の音楽がこわくてこわくて、
 いつも親の背中にくっついていました。
 それは、『クイズタイムショック』です。
 田宮二郎さんが司会と言うのも迫力がありましたし、
 あの追い詰められる感じがたまらなくこわかったです。
 それから『パネルクイズアタック25』のチャンピオンが
 旅行に行けるかパネルの映像を観て答える時の音楽も
 何とも苦手でした。
 こちらの司会も渋い児玉清さん。
 今、もし子供だったら
 きっとみのもんたさんが恐かったかも?
 (ふるふる)

・うちの息子、5歳、虫好きで果物好き。
 特にだんご虫はいとおしいらしい。
 夏場は毎日ズボンのポケットからだんご虫がころころ。
 すでにかわいそうなことになってしまっていますが。
 そしてこの時期は毎日、
 みかんの外皮をむくと、半分に割ってテーブルに伏せ、
 「だんご虫が2匹〜!」とうれしそうです。
 (KUM)

・小学生の時、鼻血にものすごく憧れていました。
 授業中急に「あ、鼻血・・・」と言って上を向き、
 鼻ティッシュを詰めてもらう級友の姿は、なんだか
 とても大人に見えて羨ましかったものです。
 ある朝、何気なく布団の中で鼻をいじっていると
 急にくしゃみが。鼻の中に指が入り、
 爪が鼻の壁に当たってしまい、なんと待望の鼻血が。
 痛みより嬉しさの方が100倍でした。
 「おかーはーん、はらぢだよほー」と言いつつ、
 思わずニンマリしてしまいました。
 鼻の穴がみゅるみゅるする感じは、
 あれ以来、二度と味わっていません。
 (ぐう)

(ミニコメント)


「体重計に乗ること」
「鼻血を出すこと」
「みかんの皮をむくこと」
こんな些細なことに、冒険に似た
ワクワクさを感じる「ガキ」って、いいね!

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2003-11-06-THU
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