KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(10月26日)

・「蟻地獄」のメール見て久々に思い出しました。
 「ありじごく」。
 友達(女子)が、
 「ありじごくがとれるところ教えてあげる」
 と言って連れていってくれたのが神社の境内。
 さらさらな土の所で、お社の軒の下とかでした。
 初めてきくその名前に少しおののいていたのですが、
 彼女が棒をつっこんでグリグリすると、かわいらしい
 黄土色の虫がでてきました。(小さい)そのピッピッとした
 動きに愛嬌さえ感じすっかりその虫が好きになりました。
 触った感触も「ぷにぷに」とした
 感じだったように思います。
 記憶がヒューッとその頃へ戻りました。
 これが「懐かしい」なのかな。
 彼女元気かな〜。
 (なお)

・わたしもいもうとも、小さいころ母に
 おかあさんは、何どし?(干支)
 と聞いて、
 んー、ねこどし。
 と言われ、友達にもそう言ってました。
 父と母は同じ年なんだから、
 馬どしじゃん!!と気づいたのは
 二十歳頃のことです。
 (イエス!)

・「どびんむし」を虫だと思っていたお話、
 よ〜く分かります。
 なぜなら、私は「かばやき」を、
 あのカバさんのお料理だと思っていたから。
 その昔、狭い社宅に家族4人で住んでいた私は、
 「かばやき」なるものを食べたことがありませんでした。
 小学校に上がる前のある日、父の職場の方が、
 お土産に折り詰めを持ってきて下さいました。
 お客様が帰った後、母が
 「『かばやき』をいただいたのよ。食べる?」
 と聞いてきたのですが、私は
 「動物園で見た、あの『カバ』のお肉が
  この箱に入っているんだ〜!」と、思ったのです。
 カバさんの姿を思い出し、かわいそうになって、
 折りの中さえ見ることができませんでした。
 「大きなカバさん、こんな木の箱に入っちゃって…」
 と涙がこぼれそうになったのを、
 今でも覚えています。
 その「かばやき」なるものが、
 お魚の料理だったとは、その時は
 知るよしもありませんでした。
 今では「かばやき」が大好きです。
 (たおたん)

・どびんむしの話を見て、僕も思い出しました。
 僕の場合、小学生の頃の蒸しパンです。給食の時間に
 給食のおばさんが蒸しパンを見に来たことがあり、僕は
 虫が入ってるかを見に来たもんだと思ってました。
 蒸し具合を見に来ただけだと思うんだけど、
 虫なんかパンに入れるわけないじゃないか!
 と今更ながら思います。
 (りょう)

・幼稚園〜中学校時代の私の趣味は
 意図的に『迷子』になることでした。
 一番印象に残っているのは、
 夏の日に川の土手を
 ずっとずっと歩いていったときのことです。
 アイス片手に歩いていくと、
 住宅地だったり工場だったり
 今まで見た事も無い景色が広がっていて
 嬉しくて帰りのことも考えずに歩いてしまったんです。
 気づくとあたりは暗くなり始めて、
 急に不安になり慌ててもときた道を戻りはじめたのですが
 どれだけ自分が歩いてきたのかさえ
 分からなくなってしまって。
 なんだかもう悲しくて、悲しくて、
 今すぐにでも家に帰りたくて
 泣いていたことを覚えています。
 その後無事家に帰ることができたのですが、
 案の定親に鉄拳をくらい、それでも
 嬉し泣きしていた自分が懐かしいです。
 今思えばあの頃の自分はそうやって
 親に少しでもかまってほしかったのかもしれません。
 ・・・・そう親に話したら怒られました。
 今でも見知らぬ風景を見るのは好きです。
 『迷子』にならないように知恵もついたことですし、
 いつかまたどこか知らない土地に出かけたいな、
 と思います。
 (ちり)

・幼い頃、ふろくのたくさんついた雑誌
 「ようちえん」や「小学○年生」が
 とても欲しかったのですが、家があまり裕福でなく
 年に数回しか買ってもらえませんでした。
 マンガを読んでいると、終わりに主人公が必ず
 「らいげつごうも見てね」と書いてあるんです。
 続きが読みたくてたまらなかった私は、
 「らいげつごう、ってなに?」と
 親や祖父に聞いてまわったのですが
 誰も答えてくれませんでした。
 大きくなって来月号が何であるかを知った私、
 好きなだけ来月号が買えるようになった私は、
 あの時代と家族と幼い自分をひっくるめて、
 ときどき引出しから出しては
 抱きしめてあげたくなります。
 (ゆずこ)

(ミニコメント)


迷子になったときの、あの独特の感覚、
なんだか、いろいろ思い出しました。
失ってはじめてわかる体験とか、かなり小さい頃でも、
実は、いっぱい、経験しているんですよねぇ。
オトナになってからはじめて見つける感情のほうが、
ひょっとしたら、少ないのかもしれません。
             (木村俊介)

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2003-10-26-SUN
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