KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(8月15日)

小学生の頃、
 年の近い親戚が泊まりに来ると、
 必ず『ラーメンごっこ』という
 わけのわからない遊びをしていました。
 『ラーメンごっこ』とは、
 カップラーメンを想像しながら
 お湯を入れて3分待ってという
 一連の動作をした後、
 ひたすらズルズルと音を立てながら、
 ラーメンをすする真似をする
 という遊びでした。

 しかも、夜中に布団の中でしかやらないのです。
 何故あんな事をしていたのか不思議です。
 (k2)

我が家は5人兄妹という子沢山家庭でした。
 何もかもが5等分されるので、
 毎日のおやつなんてそれはそれは少ない量でした。
 特にチョコレートは貴重で、
 食べ終わった後も箱をとっておいて、
 時々においを嗅いでは
 「あーー、まだチョコのにおいが残ってる、
  美味しいね〜〜!」と姉と味わっていました。
 私の勘違いは
 「全ての子供が食べ終わった
  チョコレート菓子の空き箱を
  大切にとっておく」と思ったこと。

 大人になってから友人達と子供のころの
 思い出話をしたとき、自慢げに
 「チョコの空き箱のにおい嗅いだよね〜!!」
 と言ってしまい、皆の顔が固まるのを見て
 我が家の貧しさを知りました。
 (a)

まだまだ、
 ガキといえるような年齢のものですが、
 ちょっと感動(?)したので
 送ってしまいました。
 僕は今まで自分は幼稚だと思っていたけど、
 周りの人も結構同じ事をしていたようなので、
 少し安心しました。
 バカだった話といえば、
 前に小学校の先生の話を聞いている時、
 早く終わんないかなぁなんて思っていたら、
 ○○君(自分の名前)、
 今思っていることを言ってみなさいといわれて、
 大人って人の心が読めるんだと
 思ったことがあります。

 (匿名希望)

小学校低学年の頃、
 ペットが欲しかったわたしは、
 ひよこならばかわいいうえに、
 いつも家にあるたまごから孵るので
 これはいい、と思い、
 キャンディーが入っていた缶に
 ティッシュをつめて、そこにたまごを置き、
 一日一回缶のふたを開け、
 数分間電気スタンドにかざしてたまごをあたため、
 ひよこが孵るのを毎日待っていた。
 しかし子供心にそれは無理、ってことを
 なんとなく察していたので
 家族には絶対内緒にして何ヶ月も待っていた。

 ちなみに、その当時の
 わたしの大好物は、肉の脂身。
 (ぱんだ)

子どもの頃、
 お墓参りに行ったときのことです。
 周囲のほとんどのお墓の石塔に
 「南無阿弥陀仏」と彫ってあるのを見て
 「南さん」という名前の人が多いなぁ、
 と思っていました。

 (ち)

小学校の頃、母に頼まれて
 お稽古事の先生にお中元を届けに行きました。
 呼び鈴が付いていなかったので、
 ドアをノックしましたが、返事がなく、
 ドアノブをガチャガチャさせていた時に、
 ドアについていた張り紙に気が付きました。
 「空き巣が入ったので、お帰りになったら
  ご連絡ください。××警察」
 ドアノブに付いた指紋から、
 警察が私が犯人だと思ったら
 どうしよう・・・と
 大慌てでお中元を包んでいた風呂敷で
 ドアノブを拭き、犯人の指紋も
 消してしまったかなぁ・・・と心配しつつ
 飛ぶように帰ってきました。

 (ten)

ディズニーランドの
 「カリブの海賊」に初めて乗った時の話です。
 船に乗って少しした所で
 「今までこの船に乗って
  生きて帰った奴はいない…」
 と言うドクロがいました。
 子どもの頃の私はそれを本気で信じて
 「ああ、誰も生きて帰れないから
  次に乗る人達を止められないんだ!
  大変な物に乗ってしまった!」
 と、思い、わぁわぁ泣き出しました。

 もちろん、無事生きて帰れました。
 (あさり)

七夕のたんざくで思い出しました。
 私が小2の時、七夕の願いを
 たんざくに書く授業中、
 何を書いたらわからず、先生に聞くと、
 「欲しいもの ないの?」と言われ、
 『おてつだいさんがほしい』
 と書いたところ、先生に見つかり、
 (ちょっとつくり笑顔で)
 「なりたいものは?」と聞かれたので、
 「ひとりっこになりたい」と書き、
 また先生に(真顔で)
 「将来の仕事とかよ。お花屋さんとか」
 と言われて、ものすごく無難に、
 私の願いは花屋になることになりました。
 今思うと、なんか嫌な小2でした・・・
 心が病んでいたのかしら・・・。
 (こりす)

小学校低学年の時、
 ドラマと現実の区別が
 付いてない時期がありました。
 ドラマにはみんな
 本名で出ているんだと思っていました。
 ある日母が電話をとり、父に
 「大門さんから電話〜」というのを聞いた時、
 お父さんは団長の知り合いなんだ!
 と尊敬した覚えがあります。アホだ。
 (ハセガワ)

5才の時、「髪の毛はひっぱると抜ける!」
 という大発見をしました。
 とても興奮して1本2本と抜きまくり、
 しまいにはがしっとわしづかみで
 髪の毛を抜きつづけました。
 子供の集中力はすごいもので
 幼稚園から帰る時刻には、
 頭ははげ山になっていました。

 家に帰って母にひどく叱られ、
 「それよりすごいことがあるんだよ!」
 と大発見について話しましたが、
 鼻であしらわれ
 不服だったことをしっかり憶えています。
 (よおこ)

ドラマ好きだった小学生のころの私。
 ドラマを見たあとは
 ひとり、トイレにたてこもり、
 ひとり感動的だったシーンを
 バックミュージックとともに再現していました。
 「バイバイ、カンチ・・・」
 (もちろん自分はヒロイン役)
 演技後は、トイレットペーパーで涙をぬぐって、
 洗面所で目が赤くなってないかチェック。
 ナルシストだったんだか
 思い込みが激しかったのかよくわかんないけど
 いまだに、ドラマのヒロイン役と
 自分を重ねてしまうのは変わっていない
 24歳の私です。

 (ちょこび)

仕事帰りにいつもすれ違う親子連れは、
 (母、5歳位の男の子、3歳位の男の子)
 きっと毎日散歩しているのだと思います。
 私が「こんにちは」と声をかけると、
 特に3才位の男の子が大きな声で
 「こんにちは!」と返してくれます。
 今日も会ったので挨拶をすると、
 その男の子が
 「こんにちは!髪切った?」
 と言うのです。
 私もビックリしましたが、
 それ以上にお母さんが驚いていて、
 「誰か他の人と間違えてるのかしら?」
 と不思議がっていました。
 私は髪を切ってはいなかったのですが、
 最近髪をおろしていたのに、
 今日は後ろで結んでいたから
 その子には髪を切ったように
 見えたのかもしれません。
 その事を私が言うと、
 お母さんも納得していました。
 週の真ん中で、
 ため息まじりだったのですが、
 とてもほのぼのとして
 疲れも吹っ飛ぶくらい嬉しかったです。
 (みちこ)

小さい頃、体は人一倍大きいくせに
 運動神経ゼロの私は
 かけっこが嫌いでした。
 小学一年の運動会の前日、
 母の目の前で、どうしたら恥をかかずに
 すむだろう、と思い悩んだ末に
 「そうだ。空気抵抗を少なくすれば
  速く走れるにちがいない!」
 という結論に達しました。
 当日、上半身を腰から直角にかがめ
 尻を突き出したかっこうのまま、
 走りました。

 結果はビリでした。
 (いお)

初恋は保育園でいっしょの
 だいちゃんでした。
 毎日、00ちゃん(自分)と
 ゆみちゃんどっちが好き?
 と聞き、自分と言われると、
 00ちゃんとあやちゃんどっちが好き、
 と聞き続けていました。
 ある時、ゆうこちゃんと言われ、
 ショックをうけましたが、あきらめずに、
 じゃあ、
 ゆうこちゃんと椅子どっちが好き?

 と物にまでライバル心を燃やしてしまいました。
 さすがに、だいちゃんも嫌気がさしたのか、
 ゆうこちゃんが好きなの!
 と言い捨てて行ってしまいました・・・。
 (てんてん)

たしか小学校1年生のときだったと思いますが、
 国語の授業で、「先生に思い出ばなしをする」
 というテーマの作文を書いたことがありました。
 ちょうど祖父とハイキングに行った直後だったので
 それをネタにしたのですが、
 そのまま書いてもありきたりで
 ツマラナイと感じた当時の私は
 現実的な範囲で脚色を加えようと
 思い立ったんです。
 特撮映画以外はすべて身近な現実だった少年時代、
 完成した「思い出ばなし」は
 「カメレオンを追いかけて
  谷底に落ちた先で
  ヘラクレスオオカブトムシの群れを発見」

 という一大スペクタクルに仕上がってました。
 ちなみに、先生からは花丸をいただきました。
 (匿名希望)

ガキ話、初恋ものも取り上げられてるので
 私の恥ずかしい初恋話もきいてください。
 私の初恋は、4歳の時です。
 私には12歳はなれた兄がいて、
 とっても可愛がってくれてました。
 で、初恋の相手は兄の親友のいわおちゃん。
 その頃既に高校生のひと・・。
 会う度に優しい笑顔でかまってくれる彼に、
 おしゃまだった私は有頂天。
 ある日いわおちゃんが家に遊びに来て、
 二階の兄の部屋に行きました。
 私は前から書いておいたラブレターを、
 どうやって渡そうか考え、
 名案を思いつきました。
 兄の部屋のドアの前にわざわざ椅子を運び、
 その椅子の足元にラブレターを置いたのです。
 夕方になって、そろそろいわおちゃんが
 帰る気配を1階の茶の間で感じ、
 恥ずかしくてコタツのなかにもぐりこみました。
 息を潜めていると、やがて
 ガチャッとドアの開く音、と共に
 外開きのドアが椅子にゴンっと当たる音が。
 「なんでこんなとこに椅子が。
  ・・・・・・・・・・あれ?」
 て感じで、わたしのラブレターを発見した模様。
 もう心臓がバクバクして、
 目をぎゅっとつむって耳はダンボの私。
 「だいすきないわおちゃんえ。
  わたしとけっこんしてください。
  もしだめなら、
  おにいちゃんとするからいいです」

 4歳の私が、考えに考えた末の内容。
 今でも覚えてます。
 二階でいわおちゃんと兄は、
 どんな表情をしたんでしょうねえ。
 やがて、一階に降りてきた彼らはそのまま玄関へ。
 ガラガラーと玄関の開く音。
 出て行くいわおちゃん。
 ああ、帰っちゃううと
 コタツの中で悲しい気持ちがこみ上げたその時、
 玄関から茶の間のほうに向かって、
 明るい声でいわおちゃんが言いました。
 「おっきくなったらお嫁さんになってねー!」
 もう、その時の嬉しさといったら!
 今でもにやけてしまいます。
 まあ、もちろんお嫁さんには
 なれませんでしたけどね。いい思い出です。
 (りのぼ)

(ミニコメント)

最後の初恋のはなし、
すごくかわいらしかったなぁ。
「もしだめなら」と、
思いがかなわなかったときのために、
相手をおもんぱかっているというのが、
4歳なりの心づかい、ですね。
きっと、いまでもそんな気持ちを
持った人なんだろうなぁ。

子どもなりに、表現はわけがわからないけど、
すごく気をつかったり、
誰かのことを心から思ってやったことって、
ちょっと、ホロリときますね。

タマゴを孵化したくなる気持ちっていうのも、
ガキに共通したことだろうなぁ。
ずいぶんたくさんのメールをいただきました。

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2003-08-15-FRI
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