KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(7月30日)

片親で育ったからか、超母親っ子だった私。
 母親と布団を並べて寝ていたころ、
 寝返りを打つたびにこう言っていた。
 「むこう向くけど、怒ってないよ。
  怒ってるわけじゃないからね」

 背中を向ける=怒ってる 
 とでも思い込んでいたのか私よ。
 (たま)

小さい頃「息のあった名コンビ」に憧れていて、
 一緒に遊んでいるともだちの息づかいを観察して
 「同時に吸うタイミング」を見計らっていました。

 でも遊んでいるとどうしてもタイミングが合いません。
 なので、毎晩、
 となりに寝ている妹の寝息に合わせて
 吸ったり吐いたりして
 「いま!いきがあってる!!名姉妹!」
 と小さな喜びを噛みしめていました。
 (ナオ)

いつも楽しく拝見しております。
 皆様のガキ話を読んでいると、子供の頃のことが
 どんどん思い出されて、自分にも馬鹿みたいで
 楽しくて仕方ない思い出が沢山あることに
 気が付きます。その中の1つを書きます。

 小学生の頃、兄と弟と私の三人で部屋の中で
 「ジェットコースター」をやって遊んでいました。
 部屋の真中に、三人が入れるダンボール箱を置き、
 その周囲で、各々がその場で、思い切りくるくると
 回るんです。十分回ったと思った兄の合図で
 急いでダンボール箱へ飛び乗ります。目が回って
 いるので、ダンボール箱に入るのも大変です。
 箱の中に三人がぎゅうぎゅうに座ると、声を揃えて
 「ジェットコースター」と叫ぶんです。
 頭の中がクラクラして、部屋中が回転しているようで
 確かに、ジェットコースターに乗っているみたいでした。
 目が回るのが治まると、気持ち悪くて、気持ち悪くて…。
 なのに、三人でよくやっていました。
 声を揃えて「ジェットコースター」と
 叫ぶ時のあの嬉しい気持ちがそのまま、
 体のどこかに残っている感じがします。
 (ボン太)

ほぼにちわぁ。
 幼稚園くらいだったと思いますが、
 生まれて初めてブランコに乗ったとき、
 天地がひっくり返ったような
 あの感覚におどろいて、両手を離してしまい
 頭から落っこったことがあります。

 落っこちて痛かったんじゃなくて、
 あの不思議な感覚が、
 面白かったなぁってことなんですが。
 それから、これは子どものときの話じゃなくて
 たぶん20代で、ちょっと恥ずかしいんですが
 テレビの番組で海外の珍しいもの(場所?)を
 取材していくというものだったんですけど、
 どこかの動物園を取材していました。
 ある檻の前を通りかかりましたら、
 チンパンジーくらいの身長の、
 初めて見る、サルのような、熊のような生き物が
 ちょこちょこと二足歩行(!)で近寄ってきまして
 レポーターの質問に反応するのであります!!
 私は「ひゃああああ!!!!」となって。
 進化論がひっくり返っちゃうような発見じゃないですか。
 興奮状態の私は
 「お兄ちゃんお兄ちゃん!お父さんお父さん!
  お母さんお母さん!」と
 家族をテレビの前に呼び集めました。
 そうしたら・・・それはエイプリルフールの嘘で、
 ハリウッドの有名な
 小人の俳優さんが入っていたのでした・・。
 がっくり・・・。
 考えてみれば、そんな大発見なら、
 とうの昔に全世界を席巻してるはずですよねぇ。
 でもあの何分間か、楽しかったなぁ。
 あんなにワクワクさせてくれるんだったら
 騙されても怒れませんね。
 (Rie)

私の弟は小学生の頃、父と母の結婚式の写真を見て
 「お姉ちゃんのお母さんは、
  ぼくのお母さんと違う人だったんだ!」
 とすっかり信じ込み、叔母(母のあね)の所で
 「ロッタ(私)とぼくはお母さんが違うんだよ。
  でもかわいそうだから絶対内緒だよ」

 と、真剣な顔で話したらしい・・・・。
 (ロッタ)

バスに乗っていると、
 「次は○○です。お降りの方は…」
 などというアナウンスが、天井のスピーカーから
 流れますよね。僕の友達は小さいころ、それは
 バスの天井に腹ばいなったお姉さんが常駐しており、
 アナウンスしているのだと思っていたそうです。
 やだろうな、そんな狭い職場は。
 (と)

ガキ話、みなさんのメールを読んでいると、
 ほんとにいろいろ思い出します。
 覚えているもんですねぇ。
 特に、夏は、子供の頃のことを
 よく思い出す気がします。
 小さい頃、たくあんが大好きでした。
 ほっておくといくつも食べるので
 (丸ごと1本を一気に食べるのが夢でした)、
 食後に1切れだけ、と決められていました。
 なので、口に入れたら、
 くちゃくちゃとガムのように
 ずーっと噛み続けていたのです。
 少し噛んではそこからちゅうちゅう吸って
 味を楽しむ、というのを繰り返し、
 いつも30分ぐらいはもたせていたと思います。

 今思うと、すごい。
 さすがに小学校高学年ぐらいから
 ぽりぽり普通に食べるようになりましたが、
 すぐにのみこんでしまうのが
 今でもちょっと惜しい気がします。
 (はる)

幼稚園のころ、駅で見る階段の『下り口・上り口』を、
 わたしは「おりろ・のぼりろ」だと思っていました。
 だから、命令口調でイヤだなあと思いつつ、
 「のぼりろって何だよ」
 ひとり心でつっこんでいました。
 しばらくたってから、
 「やっぱりオカシイ」と思って母に聞いたら,
 大笑いされました。
 勇気を出して聞いてみたのになあ・・・・。
 (あぎのん)

小学2年の時。算数の時間。
 「目を閉じて下さい」
 「お皿にリンゴが2つ見えますか?」
 「こちらのお皿には3つ」
 「合わせていくつ?」
 「分かった人は手をあげて。」
 みたいな問題を受けました。
 私はずっと目をつぶって、
 リンゴが出てくるのを、待ちました。
 うすめを開けたら、みんな手をあげていて
 あせった思い出があります。
 (と)

小学校1年生の頃まで本気で
 テレビのスピーカーに話し掛ければ
 出演者に聞こえるんだと思っていました。
 「連想ゲーム」ファンだった私(女)は
 放送時間になるともう大変!
 毎週、「連想ゲーム」の時間はテレビの真横に位置し
 女性軍の番になると
 スピーカーに答えをささやいていました。

 運良く、女性軍が正解すれば両親に
 「ほら、あんたが一生懸命教えたからだよ」
 と褒められ、運悪く間違ってしまったり、
 男性軍が正解してしまえば
 「あんたの教え方が悪いからダメだったじゃない」
 と煽られる日々…
 どうしたら、男性軍に聞こえないようにかつ
 確実に女性軍に答えを教えられるか苦悩する日々。

 いつから
 「スピーカーに話し掛けても伝わらない」
 と認識するようになったのか不明ですが
 2年位前に母と話をした時、その話になり
 「あの時はバカだったねぇ」と私が言うと
 母は「本気でそう思ってたの?」と
 哀れな迷子でも見るような表情でした。
 私があんなにおバカな子だったのは
 あなた達が純粋な我が子を煽ったからでしょう…。
 (あとか)

西日本ではさめたごはんのことを
 「ひやごはん」といいます。
 子供のころ、
 「ひやごはんをたべなさい」と言われ
 「かぜひかないのっ!?」と本気で聞きました。
 その後は大人たちの爆笑の渦。
 (ばぎ)

小学校一年生阪神ファンの息子。
 「阪神タイガースに入学するには
  どうすればいいの?」
 気持ちはよしだけど、
 たぶん入学って時点でだめだな。
 (匿名希望)

幼稚園のころ、
 「お年寄りには席を譲りましょう」
 との教えに感銘を受けた素直な私。
 なぜだか「お年寄り」の部分がすっかり抜け落ちたらしく
 大学生くらいの綺麗なお姉さんにばかり席を譲って、
 毎回困らせていました。

 (だ)

中学生の兄は、
 自分の学習机の引き出しを、錠前付きに改造し、
 自分以外の人間には
 決して開けられないようにしていました。
 でも、そのすぐ上の引き出しは全く無防備だったので、
 小学生の私は、隙を見付けては上の段を引き抜いて
 そこから隠されていたエロ本を盗み見していました。
 (パー子)

伯父さんの名前は「ヒロスケおじさん」です。
 幼い頃、伯父さんの名前が
 「ヒロスケさん」なのか「ノリスケさん」なのか
 区別がつかなくなり、
 7つ離れた姉にそおっと聞きました。
 姉は大爆笑。
 笑いながら「ノリスケさん」だよ、
 と教えてくれましたが、
 幼な心に騙されてる気配を感じ、
 でも「ヒロスケさん」である自信もなかったので
 しばらく伯父さんに話しかけられませんでした。
 それは、「ノリスケさん」がサザエさんの登場人物で
 サザエさんの登場人物が
 海産物にちなんだ名前であると知るまで続きました。
 実は、つい最近まで・・。
 (momo)

自分でもなぜだか分からないのですが、小さい頃、
 アンパンマンにでてくるジャムおじさんは
 女の人だと思ってました。昔は
 「おじさんなんだから
  男の人に決まってんだろ!」というより、
 「女の人なのに何でおばさんじゃないんだろう」
 という考えの方が強かったんだと思います。
 (江戸村)

おままごとで、泥水を
 「コーヒー」とかいって本当に飲んでいました。
 (かよちん)

子どもの頃、バカだったなぁばなしが、
 現在進行形の我が家での会話。
 3才年少男児:
 あのね、ももちゃんが好きって言われたと。
 父、母、9才姉:おー、すごい!モテモテやん。
 3才年少男児:
 あのね、おしっこパンツにこぼしたけん、
 スカン(嫌い)って言われたと。

 父、母(ワタシ)9才姉:
 一瞬静まり、大ウケで、大爆笑。
 余りにも瞬間的なもて方を、冷静になって考えると、
 幼少期の「冷たさ」に悲哀を感じました。
 (にじのはは)

確か1〜2年生の授業参観日、国語の時間で
 ワサビが出てくるお話の授業でした。
 ワサビを食べるとどうなりますか?
 という質問に元気よく手を上げて指された私は、
 立ち上がり「頭にきます」と答えたのでした。
 笑いの中で本当は頭にツンとくるって事を
 言いたかったのに、言葉足らずで
 ちょっと悔しかったのを覚えています。
 (がっちょ)

私のことではないのですが、
 会社のT山くんの小学校の時の話です。
 彼のクラスメイトに絵を描くのが上手な子がいて、
 T山君の好きな子の前で
 人気の仮面ライダーを描いたそうです。
 彼女は「すごいっ!」ととても大喜びで、
 T山君はおもしろくない上に
 「俺も描けるわい!」と負けずに描いたそうです。
 しかしどう見てもできあがりは、
 「バイクにハエが止まった図」。
 その絵を見た彼女は風邪のため
 鼻がうどんのように出て、
 それ以来口をきいてくれなかったそうです。

 ためしにその絵を描いてもらいましたが、
 やっぱりへたくそで笑えました。
 あかんわ、あんた。
 (なかさん)
 
   
(ミニコメント)

連想ゲームに必死になる子ども、
息があうように必死になる子ども。
いま、オトナになった自分は、それほど
気合いを入れて世界と対峙しているだろうか、
とさえ思えるようなエピソードが、続きますね。

好評の「子ども」についての
歴史的な言葉を、またいくつか、紹介します。

「少年は生活に直面することを恐れない。
 嫉妬、裁判、人生の悲しさ、
 これらがすべて苦にならない(サン・テグジュぺリ)」

「無垢とあらゆる完全の可能性とを持っている
 子供が絶えず生まれてこなかったとしたら、
 世界はどんなに恐るべきものであったろう(ラスキン)」
 
「赤ん坊のある家族と赤ん坊のない家族とは、
 お互いに気の毒がっている(エドガー・ハウ)」

「少年は親たちが思っているより三年早く大人になるが、
 自らが考えてるより二年ほど遅い(ルイス・ハーシー)」

「若い女の子に悲しみを感じるのは無駄なことだ。
 彼女らは、今幻滅を感じているかと思えば、
 その次の瞬間には幻想にとりつかれる(コレット)」

「親の愛情は、この危険な世の中で子供達に安心感を与え、
 子供達が自分達を取り巻く環境に対し実験したり
 探求したりするにあたって大胆にさせる(ラッセル)」
 
あなたが、子どもに関して思いついた格言は何ですか?

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2003-07-30-WED
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