KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(7月16日)

「夜空にかがやく月はアメリカ」だと
 思っていた方の投稿をみてメールしました。
 わたしも3・4歳の頃、
 月はアメリカだと思っていたんです。
 というより宇宙には“日本”という星、
 “アメリカ”という星、“イギリス”という星・・・
 などと、それぞれの国が
 ひとつの惑星に入っていて、
 それらの星の総称が地球だと思っていました。

 父が地球儀を買ってくれた時、たった1つの星に
 全ての国が入っていることに驚き、
 「空気がなくなる!」と本気で心配し号泣しました。
 そして、わたしが空気を節約すればとりあえず
 父・母・兄は助かると思い、しばらくの間は
 呼吸を制限することに懸命な毎日を過ごしました。
 (GTO)

恥ずかしながら、ごく最近、
 此方のサイトを発見しました新米(26歳・♀)です。
 「ガキばなし」を読んでいて
 思い出したことがあったので、お送りします。
 私が幼稚園生くらいだった頃、
 遊び場はそのへんの道路端でした。
 毎日夕方になると、誰からともなく始まったのが、
 『お天気占い』でした。
 靴を投げて表が出たら明日は晴れ、
 裏が出たら明日は雨・・・というヤツです。
 ある日、いつものように『明日天気になーれ』が始まって
 私も元気いっぱい、靴を放り投げました。
 そうしたら、近所では1番高い塀で囲われていた庭に
 靴が入り込んでしまったのです。
 肝心なトコでは気の小さかった幼い頃の私。
 一言その家のおばさんに頼んで
 取りに入らせてもらえば良かっただけなのに、
 ひたすら「お母さんに怒られる!」という考えが
 頭の中を駆け巡り、完全にパニック。
 家に帰って玄関に靴が片方しかなかったら即バレる。
 だったら両方なくしてしまえばいいんだ!
 そして元々こんな靴はなかったと言い張ればいいんだ!
 そして実際、残っていたもう片方も
 そのお宅の塀の向こうに投げ込み、
 私は裸足で家に戻ったのでした。
 靴をなくした事は、当然すぐにバレて怒られました。
 バレたなら素直に
 どうしてなくしたのかも白状すれば良いのに、
 往生際の悪い私は、人様の家に迷惑をかけたら
 更に怒られると思い、
 のらりくらりと言い逃れをして、
 結局靴をなくした経緯はごまかし続けました。

 しかし、数日後。
 例の高い塀の上に、僅かに汚れた子供用の靴が、
 きちんと揃えて置いてました。
 お小言の追加をくらったのは、言うまでもありません。
 子供って、案外往生際が悪くて
 素直じゃないものですよね・・・私だけか。
 (匿名希望)

ガキばなし、とっても面白いです。
 読んでいて、わたしも思い出したことがあります。
 小学校低学年くらいのときのことです。
 夜寝る前に自分の体のまわりにぐるりと
 細長くまとめたタオルケットなどで
 楕円形の堤防のようなものを作り
 その中に収まるように眠るということをしていました。
 人には言いませんでしたがわたしは
 それを「カプセル」と名づけていました。
 朝起きるときには自分の寝ぞうで
 いつもこわれているのですが、
 なんとなく、未来の人間のベッドを想像して
 やっていたと記憶しています。
 (カプセル職人)

友人の長女のなっちゃん2歳9ヶ月は、
 私の愛犬コートランド1歳10ヶ月が大好きで、
 何でも真似します。床のモノをぺろぺろするし、
 ご飯もコートランドのように食べたいし・・・・。
 コートランドもなっちゃんと同じになりたいので、
 努力しますが、こちらは難しいらしい。
 人のひざの上に座ることは、
 なんとなくマスターできてるようですが。
 なっちゃんはトイレットトレーニング中で、
 ようやく「おしっこ」とか「うんち」とか
 教えてくれるので、連れて行きさえすれば、
 トイレで出来るようになりました。でも、最近は
 「こーちゃん(コートランド)みたいにそとでやるー」
 と言い出し、もよおすと、
 パンツなど脱ぎ捨て、外に出ます。
 片足上げてやりたいし、
 草の上でウンチをしたいそうです。

 ある日、地下鉄の駅を出たところで、もよおし、
 今がチャンスとその場でパンツを脱いで
 こーちゃんみたいに、両方決行したそうです。
 話をしてくれたお父さんに、私は
 「ちゃんとビニールで取った?」と聞きました。
 「いいえ」という返事だったので、
 なってない飼い主だなと私は思いました。
 周辺の犬は、なっちゃんのウンチ・おしっこの匂いに
 戸惑っていることでしょう。
 (るる)

子供の頃の私は、床屋に行くとわがままを言わない
 とてもいい子になってしまうのでした。
 頭の位置を変えるときなどは力いっぱい首をひねり、
 どんなに苦しくても動いてはいけないと
 勝手に思い込み、さらに顔の産毛を剃ってもらう時などは
 目をつむる事がとても罪な事と思い、
 目をパッチリ開け、床屋さんの目を見詰めながら
 剃ってもらっていました。
 今考えると床屋さんも、
 さぞ気色の悪いガキだったと思います。
 (田舎おやじ)

ポットン便所に落ちた話を読んで
 思い出しました。
 小学校1年生の時、学校のトイレに入ったら
 便器の中に誰かが落とした
 三色ボールペンが見えました。
 まだポットン便所の時代です。
 どうしても欲しいという欲求に負け、
 なんと便器の中に入ってそれを拾い上げ、
 みんなにわからないように水道で洗って
 ポケットに入れました。
 体が小さかったからできたことですが、
 服にう〇ちを付けずにやることは
 無理だったんですね。
 可愛いブラウスを着ていたのですが、
 みんなに「なんかへんなものついてるよ」と言われても、
 しらをきりとおしました。
 当時我が家はどちらかといえば裕福だったはずなのに、
 勝手にうちは貧乏なんだと思っていたようです。
 今まで誰にも話せませんでした。
 (すず)

父が仕事仲間と毒キノコを食べてしまい、
 新聞に載りました。
 小学1年生の私は、
 新聞に載った!家のお父さんが載った!載っちゃった!
 この事実が嬉しくて、担任の先生はじめ、
 クラス中に詳しく聞かせました。
 母は世間には内緒にしていたのですが、
 授業参観の時、先生に呼び止められ
 「大丈夫ですか?(笑)」と、言われたとかで
 ものすごく叱られました。
 当時、恥ずかしいなんて少しも思っていなかったので、
 叱られた事がショックでした。 
 (733)

私の高校は進学校だった。
 私のスタイルは、意図せず、
 普通に銀ぶちメガネをかけた横わけおかっぱだった。
 しかし、2年の終わり頃、私にはひとつの計画があった。
 春休み、私はコンタクトをあつらえ、
 美容院へ行ってパーマをかけ、ポニーテールにした。
 ボニーテールにはちと長さが足りなかったが、
 ピンを20本くらい使って無理やりつくった。
 で、新学期。
 クラス替えのないわが学校で、
 私と気づく人はいなかった。
 席についてもしばらくわからなかった。
 教師は、点呼で返事をしても、
 「ミズがいない」と言った。
 みんなが「いますよー!(笑)」と言って私を指差すと、
 教師は「ええーっ?!」と言って、
 教室の前を意味もなく一往復した。
 その日から、もてるようになりました。
 (ミズ)

小学校の頃、そろばん塾の帰りが遅くなるので、
 同じ方向に帰る子たちは連れだって帰ってました。
 最後に同級生の男の子と私が残るんですが、
 その男子、別れ際に
 「グンナイ」と言ってました。
 わたしもなんだかぽーっとなってました。
 あー、はずかし。
 (ねこ)

小学校3年の時、暑かったから(多分)
 眉毛とまつげを全部切ったことがある。
 顔も洗いやすくて大変満足していたので、
 何故まわりの大人たちが
 ぎょっとするのか、理解できなかった。
 しかし当時の写真を見ると大変ぎょっとしてしまう。
 (シロ)

10才の頃、隣の家の
 2つ年上の おねーさんが好きでした
 一緒にままごとした時
 おねーさんがトイレに行った隙に
 (じいちゃんの葬式で見たのマネして)
 自分の顔の上にティッシュを一枚のせて
 死んだ風に見せて心配させようとしたが
 ティッシュを動かさすに息を止めるのが
 難しくて苦しくなり
 『このまま本当に死ぬかも』と思いはじめ
 恐くなり止めました。

 2年前おねーさんがお嫁に行ったと聞き
 すこし悲しくなり申した
 (うしお六万石)

4歳の次男坊が変なんです。
 ボタンをさわらないと寝られないのです。
 寝るときは私のパジャマのボタンをさわりながら寝ます。
 朝起きてまだしゃっきりしない時は、
 私がぬいだパジャマのボタンをさわりながら
 ボーッとしています。
 そんな彼も、4月から保育園の年少さんに。
 私が働いているので、
 母方の祖母(私の母)が送り迎えをしています。
 祖母は彼が安心して昼寝ができるように
 服にボタンをつけるのです。
 なんでもないTシャツのど真ん中に
 唐突についているボタン。
 「やったー、ボタンのお洋服だ!」といいながら、
 恍惚の表情でボタンの感触を楽しむ息子。
 「もう、家にあるボタンは
  ほとんどつかっちゃったから、
  また買いにいかなきゃ。
  感触のいいツルツルの飾りボタンじゃないと」

 となぜかはりきっているおばあちゃん。
 まあみんな楽しいからいいかと
 納得している私なのでした。
 (みみみ)


(ミニコメント)

おねーさんへの恋情と
自分の生死をはかりにかけた10歳のガキ、いいね!
ボタン好きとか、そういうわけのわからない好みにも、
すっかり認めて一緒になってよろこぶのが、
おばあちゃんおじいちゃんの存在。

そういうのって、オトナになってからも、
「愛されてたんだなぁ」
と、すごく思いだすものなんですね。
みなさんのメールを読んでいると、
「その時の自分の言葉への反応によって、
 祖父母をすごく思い出すんです」
みたいなものが、とても多いんです。
一対一の関係で、ちゃんと話すって、重要だわ。

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2003-07-16-WED
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