KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百六・・・プロ並

小林 「暦の上ではもう春なのに、
 まだまだ寒さがきついな。
 確認した方がええで」
北小岩 「かしこまりました。
 少し赤くなっておりますが
 大丈夫なようです」
小林 「俺もや」

師弟のおちんちんは虚弱で
すぐ霜焼けになってしまうため
チェックしたのである。

小林 「こんなところに貼り紙がある」
北小岩 「え〜と。
 『我が町の一人当たりGDPは
  他の町の千分の一。
  それではいかん。
  何とかするために
  一人一人がプロ並になること。
  (町の経済係長・裏筋舐目流・
   うらすじなめるより)』」
北小岩 「プロ並にとおっしゃられても、
 先生は押しも押されもしない
 エロ本鑑定のプロでございます。
 先生には関係ございませんね」
小林 「まあそうやが、
 まだひよっこにとっては
 裏筋のいうことも一理あるな」
北小岩 「町の方々がどのように
 プロ並を目指していくのか
 視察にうかがいましょう」

二人は各自屁をにぎって顔から離し、
自分の鼻に流れてくるように北風に乗せ、
風と一緒に屁をたしなめた至福を胸に、
まずは料理人のプロ並を目指す
若者のもとを訪れた。

北小岩 「きっと厳しい修行を
 されているのでしょうね」

ガラッ

小林 「なんやお前は!
 麺棒でちんちんを
 伸ばそうとしとるやないか!!」
料理人の
プロ並を
目指す
若者
「ああ、先生。
 僕はプロ並を目指して
 特大フランクフルトを使った
 新メニューの研究を
 していたんだけど・・・」

小林 「研究とちんちんが
 どう関係するんや?」
料理人の
プロ並を
目指す
若者
「特大フランクフルトを
 握っているうちに、
 僕はプロ並を目指すより
 馬並を目指した方が
 幸せになれるんじゃないかと思い」
北小岩 「おちんちんの上で
 麺棒を転がしていたので
 ございますね」
小林 「町のGDPには貢献せんな」

次に訪れたのは
ふやかし屋と呼ばれている店で見習いをしている
若者のところだった。

小林 「ふやかし屋というのは、
 ひじき、切り干し大根、
 乾燥椎茸など、
 ふやかすと大きくなるものを
 扱っている店や」
北小岩 「新商品の開発に
 いそしんでおられるのでしょうね」

ガラッ

小林 「なんやお前は!
 ボウルでちんちんを
 ふやかそうとしとるやないか!!」
ふやかし
のプロ並
を目指す
若者
「先生。
 僕はプロ並を目指して
 ふやかしの新しい素材を
 研究していたんだけど・・・」
小林 「研究とちんちんが
 どう関係するんや?」
ふやかし
のプロ並
を目指す
若者
「いろんなものをふやかして
 大きくしているうちに、
 僕はプロ並を目指すより
 馬並を目指した方が
 幸せになれるんじゃないかと思い」
北小岩 「おちんちんをボウルで
 実力以上に大きくしていたので
 ございますね」

小林 「町のGDPには貢献せんな」

そもそも先生の町で
GDPを持ち出すことが間違いであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2022-02-13-SUN

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