KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百九拾壱・・・夫婦の技

じょわ〜

北小岩 「不穏な音が聞こえませんか」
小林 「また塀にかけられとるな」

じょわ〜 じょわ〜

北小岩 「水流が増したようです」
小林 「このままいくと
 木の塀が腐ってしまうな。
 今日こそ
 逃がさんようにせんとな。
 いくぞ!」
北小岩 「はい!」

びゅん ダダダダ

北小岩 「あっ!
 信じられない速さで
 逃げていきました」
小林 「闇にまぎれたな」

どういうことだろう。

北小岩 「夜な夜な我が町に
 木の塀に放尿する方々が
 現れているのですね。
 どうやら夫婦らしいです」
小林 「『放尿夫婦』と呼ばれとるな」
北小岩 「しかし、
 とてつもなく素早い上に
 夜中に現れるため、
 その夫婦が誰なのか
 突き止められません」
小林 「むっ!
 坂の上におるぞ。
 あそこの家の塀に
 小便をかけようとしとる」
北小岩 「捕らえましょう!」

だだだだっ

北小岩 「接近いたしました」

くるっ

北小岩 「あっ!
 奥様が放尿しながら
 『後ろでんぐり返し』の途中で
 止まりました
 (この体勢を
  スケベ人間の中には、
  まんぐりがえしと呼ぶ方も
  いらっしゃいます)」

じょぼびゅん じょぼびゅん

北小岩 「おしっこが目に入って
 前が見えません!」
小林 「俺もや!」

ごろんごろん

北小岩 「夫婦で秘所を
 モロ出しにしたまま、
 後ろでんぐり返しで
 坂を下って逃げていきます!」
小林 「あの速度で転がっていったら
 大怪我するで!」

ききき〜っ どん

小林 「坂の途中で止まった」
北小岩 「夫の方が
 屹立したおちんちんを
 ブレーキにして急停車し、
 奥様が
 それ以上転がらないように
 つっかえ棒になったようです!」

いったいこの夫婦は何者なのか。
確かなことは、
急坂でブレーキをかけられるほど
夫のちんちんが凄まじく長く、凄まじく固く、
凄まじく強靭であることであろう。
 

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2021-10-31-SUN

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