| 北小岩 |
「すっかり秋になりましたね」
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| 小林 |
「『門渡りの秋』やな」
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| 北小岩 |
「確かにそうではございますが、
秋には門渡りよりも
重要なものが
あるのではないでしょうか」
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| 小林 |
「腹を満たさんことには
しょうもないな」
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| 北小岩 |
「食欲の秋という
大メジャーなところに
落ち着きますね」
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| 小林 |
「俺たちも
ぼちぼち狩りに出るか」
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| 北小岩 |
「ハンターに生まれついた者の
宿命でございます」
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所持金がそれぞれ２円ずつ。
二人合わせても４円しかない者たちの
宿命であろう。
師弟は今日の食を求めて外に出た。
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| 小林 |
「どや。
あそこの家の柿が
道路に実を落とすんやないか」
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| 北小岩 |
「落ちてきても法的には
木の所有者のものと
判断されると思います。
ですから口を開けて
道に仰向けに寝て、
口の中に勝手に
落ちてきたということにして、
いただきましょう」
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| 小林 |
「ええ考えや」
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二人は阿呆のように口を開けて
道路に寝てその時を待った。
その時はすぐに来た。
ぶりっ ぶりっ
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| 小林 |
「むっ！
何かが口に入ったな」
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| 北小岩 |
「うげ〜！
わたくしたちの口の中に
犬がウンコをいたしました！」
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犬の
飼い主
の女性 |
「ごめんなさい！
リードを離しちゃって！！」
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どうでもいいことなので、
その後については割愛する。
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| 小林 |
「町が予算の大半を使って
ミキサー車を買ったのを
知っとるか」
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| 北小岩 |
「噂には聞いております。
長老が絡んでいるそうな」
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| 小林 |
「特別仕様らしいな」
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ピッピー！
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| 北小岩 |
「噂をすればなんとやら。
向こうから参ります！」
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| 小林 |
「ドラムで
何を混ぜとんのや？」
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ぐい〜ん プ〜〜〜
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| 北小岩 |
「臭いでございます！
ひどいじゃないですか！！」
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ミキサ
ー車の
運転手 |
「いろんなヤツの
臭い屁を集めてミックスし、
誰か見かけたらかけてみろと
長老に言われて」
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| 小林 |
「そんなことのために
町の予算の大半を使ったんか」
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ミキサー車の他の用途としては、
ドラムの中に大量の張形と秘所形を入れ、
それをかき混ぜて
秘所形に張形がハマったものが出てきたら
大当たりという抽選会も
開催しようとしているらしい。
どう考えてもくだらな過ぎますね。
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