KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百八拾八・・・窓

ぎらぎら

ひゅ〜

小林 「日差しが強いのに
 風が相殺し気持ちええな。
 秋になったというこっちゃ」
北小岩 「先生は秋というと
 何を思い浮かべますか」
小林 「『門渡りの秋』やな」
北小岩 「そうなのでございますか!
 わたくし、読書の秋、
 スポーツの秋、食欲の秋などは
 存じておりましたが、
 門渡りの秋は存じませんでした」
小林 「秋になると
 蟻の門渡りが色づくからな」
北小岩 「確認してみます!
 蟻の門渡りを直接見るのは
 至難の業でございます。
 玉袋を限界まで引っ張りまして」

ぐぐぐ〜 ぐぎっ

北小岩 「痛いでございます!
 はずみで金玉を
 ねんざしてしまいました〜」

まったくわけがわからない。
蟻の門渡りが秋に色づくのかも不明である。

ばざばざ

北小岩 「あっ、
 長老の伝書鳩でございます」

ぽとっ

北小岩 「鳩がパンティを落としました。
 長老の伝言は、
 使用済みパンティの
 秘所が当たる部分に
 こ汚い字で書かれております」
小林 「なになに。
 『お前らには永久に関係ないから
  今回は来なくていい』」
北小岩 「どういうことでしょうか」
小林 「まったくわからん」

その数日後、師弟が散歩をしていると。

北小岩 「いくつかの家の窓に、
 ボードが掲げられております」
小林 「なになに?
 『愛撫』??」
北小岩 「あちらの窓には
 『ペロペロ』と書かれております」
小林 「向こうは『二回戦突入』か。
 なるほどな」
北小岩 「何がなるほどなのでしょうか」

小林 「つまりこういうこっちゃ。
 この町で
 エッチな行為をするとき、
 必ず窓のところに
 プレイがどこまで進んでいるかを
 掲げなければならないと、
 長老からお達しがあったんやろな」
北小岩 「そうなのでございますか!
 あっ、二回戦突入の方が
 『ふにゃ休憩』に入りました」
小林 「予断を許さんな」
北小岩 「むっ!
 『リタイヤ』に変わりました!!」
小林 「色気を出して
 二回戦に挑んだものの
 中折れしたんやな」

先生たちのところには
長老からお達しがこなかった。
コトに及ぶ機会が皆無なので、
それは当然のことである。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2021-10-10-SUN

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