KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百八拾六・・・呼鈴

小林 「今年の中秋の名月は
 ひどい目にあったな」
北小岩 「8年ぶりに
 マン月だったのですね」
小林 「当然、マンには
 敬意を表さねばならんからな」
北小岩 「マンに向かって、
 チンを出したのでございますね」
小林 「俺たちが
 マンとチンの交流を
 楽しもうと思っとったら
 蚊の大群に襲撃されたな」
北小岩 「チンチンの血という血を吸われ、
 貧血、もとい、チン血で
 倒れそうになりました」
小林 「ええことをする
 チャンスが訪れた際、
 海綿体の充血能力が落ちていたら
 一大事やからな」
北小岩 「先生はチン血を吸った蚊を
 すべてつぶしましたね」
小林 「当然や」

結論から言えば、ちんちんをしまっておけば
それで済んだ話であろう。

小林 「そういえば、
 子どもの頃に
 ピンポンダッシュをするやつが
 おらんかったか」
北小岩 「おりました。
 毎回被害にあっている家の
 ご主人が怒りまして、
 ばれないように呼鈴に
 犬の糞を仕掛けたのです。
 悪ガキどもは気がつかずに
 糞がついた指を
 鼻に突っ込んでしまい
 苦しんでおりました」
小林 「なるほどな」

何がなるほどなのかよくわからない。

小林 「近頃町に、
 背中に呼鈴をつけた男たちが
 現れとるらしい」
北小岩 「そうなのでございますか。
 あっ!
 あの方、
 背中に呼鈴をつけております」
小林 「むこうにもおるな。
 お前はヤツの後を追え。
 俺はアイツの後を追う」
北小岩 「かしこまりました!」

弟子は呼鈴男がエレベーターに乗るのをみて、
駆け込んだ。

北小岩
くんの
心の声
「それにしても
 小さなエレベーターで
 ございますね。
 二人乗ると
 キツキツでございます。
 この方の呼鈴の横に
 『ご自由に呼び出してください』と
 書かれております。
 何を呼び出すので
 ございましょうか。
 押してみます」

ピンポ〜ン!

ぶ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ

北小岩 「むっ!
 わたくしは屁を
 呼び出してしまったようで
 ございます」

ぶ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ

北小岩 「物凄い臭いでございます!
 屁のバズーカ砲でございます。
 早く逃げなければ。
 あっ、
 このエレベーターは
 動いておりません。
 ドアが開きません!」

ぶ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ

肺に屁が充満し、弟子は気絶した。
先生は大丈夫なのだろうか。

 
小林
先生の
心の声
「むっ、
 こいつの呼鈴の横に
 『ご自由に呼び出してください』と
 書かれとるな。
 とにかく押してみるか」

ぴ〜〜〜〜

小林 「犬笛の音や」

ぞろぞろぞろぞろ
ぞろぞろぞろぞろ

先生は凶暴そうな野犬数百匹に取り囲まれた。
男はいつの間にかどこかに行ってしまった。

ブリッブリッブリッブリッブリッ
ブリッブリッブリッブリッブリッ
ブリッブリッブリッブリッブリッ

野犬はいっせいに糞をした。

小林 「やばい!
 俺は糞を
 呼び出してしまったようや。
 糞の輪に取り囲まれた!
 突破せにゃ!!」

ダッ グニョッ ベチャッ

小林 「うお〜〜〜!」


糞の輪から逃れようと走ったのだが、
すぐに足をとられ顔から糞に突っ込んでしまった。

皆様は背中に呼鈴をつけた男を見ても、
決して押さないようにご注意くださいませ。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2021-09-26-SUN

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