KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百八拾伍・・・風車

びゅ〜 びゅん びゅん

北小岩 「突風で
 紙が二枚舞い上がりました」
小林 「スケベな店の招待券かもしれん。
 逃すんやない!」

だだっ ぱっ

北小岩 「我が手中におさめました!」
小林 「でかしたぞ!」
北小岩 「え〜と。
 残念ながら、
 おスケベなお店の
 招待券ではございません」
小林 「なんや。
 ストリップのかぶりつき券か」
北小岩 「銭湯の無料入浴券です」
小林 「おしいな。
 全裸まではたどり着いたのにな。
 それで我慢するか」

先生はジイジイ鳴くコオロギに
「そこでずっと自慰自慰しとらんかい!」と
わけのわからない捨て台詞をはくと、
弟子とともに銭湯に向かった。

奇妙なことに、そこには昨日、
胸に一物があり股間にもイチモツがある外国人が
訪問したという。
時計の針を戻してみよう。

胸に一
物があ
り股間
にもイ
チモツ
がある
外国人
「あなたは風力発電を
 知ってるあるか?」
銭湯の
おやじ
「ああ。
 風車を回して発電するんだろ。
 クリーンなエネルギーだよな」
胸に一
物があ
り股間
にもイ
チモツ
がある
外国人
「大型風車には問題もあるよ。
 音が気になったり、
 タマキン類がぶつ、もとい。
 モウキン類がぶつかったり。
 そこでワタシ、
 小さな風車を開発したある」
銭湯の
おやじ
「それはいいけど、
 あんたうちに何の用?」
胸に一
物があ
り股間
にもイ
チモツ
がある
外国人
「極小の風車を
 お風呂の湯気で回して
 電力を起こせば一石浣腸、
 もとい、一石二鳥。
 だからためしに
 タダで設置してみるあるよ」
銭湯の
おやじ
「タダならいいか」

そんなわけで師弟が訪れた時には、
銭湯の浴槽のふちに
小さな風車が何基も設置されていた。

小林 「なんやこれは?」

北小岩 「風車(かざぐるま)の
 ようですが、
 発電機がついているようです」
小林 「超小型の風力発電か。
 まあええ。
 ひさしぶりの風呂や」

ざぶ〜ん

「きゃ〜〜〜!」

小林 「女湯からや!」
北小岩 「いかがいたしましたか?」
女湯の
「風車の羽根が飛んで、
 水中を回転したまま
 迫ってきて、
 あそこの毛が
 すべて切られたんです!」
小林 「なんと!」
北小岩 「わたくしたちも
 危険なのではないですか!」

びゅん ぼと ぎゅわ〜ん

小林 「まずい!
 羽根が回転しながら
 ちんちんに向かってくる!」

ぐぎっ ぐぎっ

小林&
北小岩
「うお〜!」


鋭いブレードは先生と北小岩くんのちんぽを
的確にとらえた。

胸に一物があり股間にもイチモツがある外国人は、
いったいどんな目的で、
女性の陰の毛を切り、男性のイチモツを
亡きモノにしようとしたのだろう。
謎は深まるばかりである。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2021-09-19-SUN

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