KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百七拾参・・・新ラジオ体操

パカッ

北小岩 「朝でございますね」

びこん

北小岩 「股間の松茸が
 お化け松茸になっております。
 それはさておき
 ラジオ体操の時間でございます。
 先生を起こしにいかねば」

どっどっどっ

小林 「行くか」
北小岩 「あっ、先生。
 なぜ股間を
 押さえていらっしゃるのですか」
小林 「松茸が通常の
 50倍ぐらいの大きさに
 なっとってな。
 手で押さえとかんと
 天井にぶつかってしまうんや」

虚言に付き合っている暇はないので先に進もう。

二人がラジオ体操の会場に着くと、
ラジオの調子がおかしくなった。

び〜ががっ

『フツーのラジオ体操には飽きたのう』

北小岩 「ラジオから
 長老の声がいたします!」
長老 『皆の衆が
 同じ動きをするんじゃなくて、
 もっと自由に
 動いたらええんじゃ。
 俺がぴったりのテープを
 作ったから、
 それに合わせて体操するんじゃ』
北小岩 「どういうことでしょうか」
小林 「まったくわからん」

『ラジオ体操第69〜!』

いやらしい男の声で始まった。

『なあ、いいだろ!』
『だめよ!』
『もう俺、
 我慢できねえんだよ』

プツッ

突然放送が止まった。

長老 『お前らちゃんと
 声に合わせて体操せんか〜!』

長老はどこかで見ているらしい。
再びテープが始まった。

『いひひひ』

会場の者たちは思い思いにカラダをくねらせ、
とびきりいやらしい顔をした。

『やめて。
 そんなとこ触らないで!』
北小岩 「先生、
 いかがいたしましょうか」
小林 「俺はここや!」


玉袋の付け根あたりに中指をくっつけ、
身もだえる。

北小岩 「先生と同じというのも、
 弟子といたしましては
 いかがなものでしょうか」

北小岩くんはお尻の穴に指を入れ、
きりもみジャンプを繰り返す。

長老発案の新ラジオ体操は延々と続いた。
どう贔屓目にみても、
誰かが110番通報して
即座にやめさせた方がいいですね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2021-06-27-SUN

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