KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百六拾九・・・秘技

小林 「あの男が
 日本に帰ってきたらしいな」
北小岩 「あの男とは
 どなたでございますか」
小林 「修行の鬼や」
北小岩 「そのような方が
 我が町にいらっしゃるのですね」
小林 「そやな」
北小岩 「山で修行されていたのですか」
小林 「インドの山奥や」
北小岩 「凄いでございます!」
小林 「猛獣を自在に操るんやな」
北小岩 「具体的に
 お話をうかがいたいです!」
小林 「本人に語らせる手もあるが、
 第三者の証言の方が
 信憑性が高いな。
 インド人のシンに聞いてみよか」
北小岩 「先生はインドの方も
 ご存知なのですね。
 グローバルでございます」
小林 「まあな。
 今、何度?」
北小岩 「インド!」

単におやじギャグなのに、
二人は高度なギャグを決めたと自画自賛し、
シンのもとへ向かった。

小林 「あそこにおるな」
北小岩 「ヨガで変なポーズをとりながら、
 インドのエロ本を読んでおります」
小林 「ひさしぶりやな」

シン 「あっ、センセイ。
 数年前、
 ジャパンのエロエロエロ本を
 インドのエロエロエロ本と
 交換していただき、
 ありがとうございました」
小林 「うむ。
 ところでシンが
 まだインドにおった頃、
 『羽後出 紺卯(ウゴデ コンウ)』
 という日本男児の噂を
 聞いたことなかったか」
シン 「ウゴデ コンウは
 有名でしたよ」
北小岩 「インドで修行されていた
 ということですが、
 何を体得されたのでしょう」
シン 「ある日子どもが
 キングコブラに
 襲われそうになりました。
 鎌首をもたげて近づいた時、
 ウゴデ コンウが尻を出しました。
 コンウは脱糞しながら
 尻を複雑に動かしました。
 するとウンコが
 コブラの形になったのです」
小林 「インドの秘技と言われる
 『ウンコブラ』やな」
シン 「キングコブラは
 ウンコブラに噛みつき
 猛毒を注入しようとしました」
北小岩 「死闘の行方は?」
シン 「キングコブラは何となく
 ウンコを噛んでしまったことに
 気づいたようです。
 『ゲゲッ!』という顔をして
 退散したのです」
北小岩 「きれいなお話では
 ございませんが、
 美談でございます」
シン 「コンウは
 インドではヒーローだよ」

羽後出 紺卯(ウゴデ コンウ)・・・。
後ろから読むとウンコでGO!

この美談は、かなり怪しいといわざるを得ない。

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2021-05-30-SUN

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