KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百六拾七・・・プラネタリウム

コンコン コンコン

小林 「工事が始まったな」
北小岩 「建物のようですね」

コンコン コンコン コンコン

小林 「ドームのような形をしとるな。
 なんやと思う?」
北小岩 「コンコン音を立てて
 作っていることを考慮いたしますと、
 コンドームではないでしょうか」
小林 「お前もベタにくだらんことを
 言うようになったな。
 人は心の中で
 『こいつきっと
  コンドームって言うぜ』
 と思っている時、
 案の定そう言ってくれると
 案外うれしいもんや」
北小岩 「お褒めいただき
 ありがとうございます!」
小林 「うむ」

それから一週間後。
イケメン、どすけべ野郎、その他数十人が
建物に召集された。
先生と北小岩くんもまぬけ面して立っていた。

女代表者 「ここは女性だけが見学できる
 プラネタリウムです」
小林 「ドーム型やから
 そんなもんかと思っとった。
 なぜ俺たちが呼ばれたんや」
女代表者 「あなた方には
 星になっていただきます」
小林 「どういうこっちゃ」
女代表者 「イケメンの方々は特別待遇で。
 このどすけべどもは、
 金玉を露出した状態で
 簀巻きにして」

イケメンは美女にエスコートされ、
先生と弟子は荷車に乗せられ天井へ。
そこには金玉を出す穴があいていた。

イケメンが穴から金玉を出すと、
虹色のライトに照らされ煌めいた。

女性
アナウ
ンサー
「町一番のイケメンの珠玉です」
女性
観客A
「この世のモノとは思えない
 美しさだわ!」
女性
観客B
「一等星を超えているわ!」

女性たちはうっとりしている。

次は先生と北小岩くんの金玉が出された。

女性
アナウ
ンサー
「町一番の汚らわしい男たちの
 腐れ玉です」

どどめ色のライトが当てられ、
さらに醜い色に変わった。

観客
女性A
「なにあの忌々しい劣等星は!」
女性
アナウ
ンサー
「みなさまの席に
 備え付けられている
 特殊レーザー光線で
 焼いてしまいましょう!」

び〜〜〜〜〜〜
び〜〜〜〜〜〜
び〜〜〜〜〜〜

女性たちが金玉に向かって
レーザーを照射する。

ぼわっ! ぼわっ!
小林 「熱いやんけ!!!」
北小岩 「わたくしのたまたまが
 燃えております!」


二人の金玉がとれて落下した。

劣等星の金玉・・・。
これを流れ星と言ってもよいのか、
判断に迷うところである。
 

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2021-05-16-SUN

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