KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百四拾伍・・・大戦

ぷ〜っ

どこからか、不穏な音が聞こえる。

ぷ〜っ ぷぷっ

小林 「どや」
北小岩 「なかなかの切れ味だと
 思います」
小林 「そやろ」

その音は屁以外には考えられない。

ぷっ ぴ〜〜〜

北小岩 「先生!
 今のはどのように!?」
小林 「屁をした瞬間に、
 肛門を半分閉じながら
 突き出し、
 穴にひねりをきかせ
 屁をカーブさせたんや」
北小岩 「口笛を吹くときの要領で、
 さらにひねりを
 加えたのですね!
 さすがでございます!!」

いったい何があるというのだろう。

北小岩 「今日は四町交流会。
 先生とわたくしが
 今年の町の代表です」
小林 「場所は四町が交わった
 銭湯やな」

先生の町と隣町。
先生の町の前の町と、斜め前の町。
四町の境になる場所に銭湯「ひまし湯」がある。

北小岩 「通称『アヌスの湯』で
 ございますね」

浴槽に四町が交わる点が記され、
そこにケツの穴のようなマークが
描かれているのでそう呼ばれるのだ。

小林 「いざ出陣や!」
北小岩 「おう!」

四町は基本的に仲が悪い。
そこで年に一度、
ひまし湯に集い交流するのだが。
四町の代表が車座になって
入浴している状況を見てみよう。

隣町
代表
「俺たち仲わりいけど、
 年に一度ぐらい
 休戦してもいいよな」
斜め
前の
町代表
「個人的な恨みが
 あるわけでもねえしな」

その刹那。

ぷ〜っ

前の町
代表
「誰か屁をこきやがったな。
 むっ、
 屁の泡が
  こっちに向かってくる」

ばしゃっばしゃっ ぱん!

隣町
代表
「臭え!
 おめえが屁を
 こっちに流したから、
 吸い込んじまっただろ。
 くらえ!」

ぷ〜っ

彼の屁泡が
先ほど屁の流れを変えたヤツのもとを目指す。

ばしゃっばしゃっ ぱん!

斜め
前の
町代表
「臭え!
 お前、さっきから
 周りのヤツに
 屁え嗅がせてんじゃねえよ。
 くらえ!」

ぷ〜っ

ばしゃっばしゃっ

小林 「臭せえやないか!
 お前らがその気なら、
 俺も容赦せん!」
ぷっ ぴ〜〜〜

前の町
代表
「あははは!
 こいつ、誰もいないところに
 屁を流しやがった」

くくくっ

前の町
代表
「げっ!
 屁泡が曲がってきやがった」

ぱん!

前の町
代表
「臭え!」
小林 「ざまあみやがれ!
 この日のために、
 俺は屁をカーブさせる修行を
 積んだんや」
前の町
代表
「この野郎!
 俺も本気でいくぞ!!」

ぷ〜〜〜〜〜〜〜〜っ ぱん!

北小岩 「臭いでございます〜〜〜!」

四町による屁大戦は延々と続いた。
世界でも例を見ませんが、
これも交流会のひとつの形として
有効かもしれませんね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2020-12-13-SUN

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