KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百参拾壱・・・レス

「わお〜ん」

遠吠えが聴こえる。

「わお〜ん。わお〜ん」

コヨーテであろうか。

「わお〜ん。わお〜ん。わお〜ん」

その声は悲しげである。

遠吠えの方角にズームしてみよう。

ぐぐぐぐっ

遠吠えの主は、北小岩くんであった。

がらっ

小林 「俺は1キロ離れたところに
 おったんやが、
 お前の遠吠えが聞こえた。
 何があったんや」
北小岩

「レスです」

小林 「お前のレスなど、
 生まれた時からやないか」
北小岩 「わたくしのレスは
 ふんどしの奥に
 しまっておきます。
 そうではなくて、
 日本の夫婦でレスの方々が
 実に半数を
 超えているのではないか
 という記事を読んだのです」
小林 「ほほう」
北小岩 「毎日気持ちいいことを
 するチャンスがございますのに
 いたさない。
 世の中にこれほど
 もったいないことが
 ございましょうか!
 うう・・・」

弟子の目から涙がこぼれた。

小林 「お前の気持ちも
 わからんでもないがな。
 俺たちの町は
 世界でも有数の
 レスが少ない地域なんや」
北小岩 「なぜですか」
小林 「この町では夫が妻に、
 妻が夫に、どちらが相手に
 よりいやらしいことをしたかを
 競い、
 勝った方に多額の金が
 手渡されるんや」
北小岩 「存じませんでした!
 お金はどこから出るのですか」
小林 「町の金庫からや」
北小岩 「わたくしたちの町は
 極貧なのではございませんか」
小林 「基本極貧や。
 だが、数十年に一度、
 ドすけべなものを開発して
 財をなす
 スケベ富豪を輩出しとるやろ」
北小岩 「はい。
 何か所かスケベ御殿が
 建っております」

小林 「歴代のスケベ富豪が
 『いやらしいことのみに使う』
 ことを条件に、
 莫大な財産を町に寄付しとる。
 だからスケベ資金は潤沢なんや」
北小岩 「そうなのですか!
 でもなぜレスが
 世界的に少ないのですか」
小林 「最初は夫も妻も
 いやらしいことをされても
 まったく動じないそぶりを
 しとるんやが、
 徐々に耐えきれなくなって
 コトにおよぶからや」
北小岩 「夫の勝ちか妻の勝ちか、
 誰が審判をするのですか」
小林 「町に
 『アンパいや〜ん!』
 という者が巡回しとってな。
 彼はコウモリのような
 特殊な超音波を放ち、
 反響してくる音で
 どちらがいやらしいことをしたか
 判断できるんや」

町にレスが少ないことより、
『アンパいや〜ん!』の特殊能力の方が
気になりますね。

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2020-09-06-SUN

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