KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百弐拾八・・・きのこ

とんとん

「入ってますか」

北小岩 「入ってますよ」

ガラガラッ

北小岩 「あなた様は、
 先生のご友人・
 乳首山社蕪流
 (ちくびやましゃぶる)さん
 ではございませんか」
乳首山 「よく覚えていてくれたね」

それにしても先生の知人に、
まともな名前の男はいないのであろうか。

北小岩 「今、
 山からお戻りなのですね」
乳首山 「そうなんだよ」
北小岩 「たくさんきのこを
 お持ちですね」
乳首山 「目に入ったものを
 片っ端から採ってきたんだよ」

ぷ〜っ

手の甲に口を押しつけて出したおならの音。
いい歳こいてこんなことを
うれしそうに続けるのはこの男しかいない。

小林 「おっ、
 亜底岳舐目流
 (あそこだけなめる)やないか。
 きのこをみやげに
  持ってきたんか」
乳首山 「『あそこだけなめる』
  じゃなくて、
 『ちくびやましゃぶる』だよ」
小林 「どっちでも同じや。
 お前、
 きのこに詳しいんか」
乳首山 「まったく詳しくないね。
 僕が着目しているのは、
 ちんちんに似てるか否か
 だけだよ」
北小岩 「そういえば大小ありますが、
 おちんちんにそっくりの
 きのこばかりですね」
小林 「毒きのこが混ざっとる
 可能性大やな」
北小岩 「先生のエロ本仲間の方に
 きのこ研究家が
 いらっしゃいましたね。
 見ていただいた方が
 よいですね」

師弟と乳首山はきのこ研究家の
雁木野子高男(かりきのこたかお)氏を
訪ねた。

北小岩 「お忙しいところ
 大変申し訳ございません。
 こちらの乳首山様から
 きのこを籠一杯
 いただいたのですが、
 毒きのこが混ざっている
 可能性がありますので、
 チェックいただけます
 でしょうか」
雁木野子 「今、きのこの世界に
 異変が起きててね。
 恐ろしいのは
 毒きのこだけでは
 ないんだよ」
北小岩 「どういうことでしょうか」
雁木野子 「『替わりタケ』
 というのを
 聞いたことあるかな」
北小岩 「ございません」
雁木野子 「そのきのこを食べると、
 ちんちんがその形に
 替わってしまうんだよ」
北小岩 「本当ですか!!」
雁木野子 「写真を見るかい」
北小岩 「げげっ!」

雁木野子 「毒きのこにも
 新種が出てるよ。
 『ちんぽワライタケ』といって、
 食べると肝心な時に
 ちんぽが笑い出して
 しまうんだ」
北小岩 「肝心な時ですか?」
雁木野子 「一戦交える寸前に
 ちんぽが笑うから、
 女性が馬鹿にされたと思って
 引きちぎろうとするんだよ」
小林&
北小岩
&乳首山
「・・・」

引きちぎられたら、
ツライダケではすみませんね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2020-08-16-SUN

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