KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百八・・・桜

小林 「桜がマン開やな」
北小岩 「そうではございますが、
 満をカタカナにしない方が
 よろしいのではないでしょうか」
小林 「俺が今、
 カタカナでマンと言ったことを
 感じとったんか」
北小岩 「はい」
小林 「満開とマン開、
 どう違うんや」
北小岩 「先生がマン開と
 おっしゃられる時は、
 言葉がぱっくり割れております」
小林 「お前いつの間にか、
 一段そそり立った男になったな」
北小岩 「もったいなきお言葉」
小林 「うむ」
北小岩 「わたくし、この時季
 よく想像するのでございます」
小林 「ほほう。
 何をや」
北小岩 「女性のパンティを中心に、
 桜が満開に
 なっているところを」
小林 「それは風流や!」

そんな想像が風流であるとは、
露程も思わない。

小林 「パンティと桜、
 同時に味わえる
 いうこっちゃな。
 ええアイデアや!
 町の最先端研究所にかけあって、
 パンティの中で育つ桜を
 商品化してもらおうやないか」
北小岩 「もしかすると、
 わたくしたちも
 特許の権利が得られて、
 エッチなものをいろいろ
 購入できるようになるかも
 しれません」
小林 「俺のエロ本仲間が
 研究所に一人おる。
 アイデアを紙に書いて
 渡そうや」

師弟は無駄に全速力を出し、
研究所に向かった。

北小岩 「研究所には
 恐ろしい女性が
 たくさんおります。
 捕まったら
 大変なことになります」
小林 「気をつけんと
 命取りになるな」

ねば〜

北小岩 「あっ、
 足に超強力な
 接着剤がついて歩けません。
 捕まってしまったようです」
研究所
女性
「こ汚い男が二人何の用よ。
 何その紙?よこしなさいよ」
北小岩 「あっ」
研究所
女性
「なになに。
 パンティと桜の共演?
 ちょうどよかったわ。
 私たちも似たようなこと
 研究してたのよ。
 飛んで火にいる実験台ね。
 みんな!」

どこからかレスラーのような
女性たちが現れ、
動けない二人の上着、下着を
巨大なハサミで切り裂いた。

研究所
女性
「私たちが創っているのは、
 金玉から養分をとって
 桜が長期間
 満開を続けられる方法よ」

レスラーのような女性たちが、
特殊な装置で先生と北小岩くんの金玉と
桜の枝をつないだ。

小林&
北小岩
「うお〜!」

金玉から生えた見事な桜。
美しいのか汚いのか、よくわかりません。

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2020-03-29-SUN

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