KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百・・・節分前夜

わお〜ん

犬は泣き、夜は更ける。

北小岩 「明日は節分でございますね」
小林 「そやな」
北小岩 「鬼の方々、
 いろいろ忙しいでしょうね」
小林 「心構えがあるやろな」

とんとん とんとん

「入ってますか」

北小岩 「入ってますよ」

「こんばんは」

北小岩 「赤鬼さんでは
 ございませんか」
小林 「明日は節分やろ」
北小岩 「明日に備えて
 早く眠らなくて
 大丈夫なのですか」
赤鬼 「それが・・・」

先生たちは、鬼と懇意にしている。
もともと師弟は鬼を恐れていたのであるが、
ある日先生が
エロ本で鬼を懐柔することを思いつき、
えげつない逸品を贈ったところ
なかよしになったのである。
鬼の世界には、
良質なエロ本が少ないためらしい。

小林 「どした」
赤鬼 「自信をなくしてしまって」
小林 「ちんぽのことやろ」
赤鬼 「えっ!」
北小岩 「鬼ともあろうお方が、
 そんなことはないと思います」
赤鬼 「実は・・・。
 ちんぽのことです」
小林 「話してみい」
赤鬼 「去年の節分に、
 悪ガキどもを
 泣かそうと思って
 脅かしたんです」
北小岩 「はい」
赤鬼 「ところがシマシマパンツから
 ちんちんが出てしまい、
 そいつらが股間を指さして、
 鬼のくせに小せえぞ!
 とバカにしだして」
北小岩 「それは考えもしなかった
 展開でございますね」

赤鬼 「小ささを隠すために
 でっかい棍棒を
 持っているんだろう。
 その棍棒が珍棒なら
 よかったのになと蔑まれて」
小林 「見せてみい」

赤鬼がシマシマパンツをおろした。

先生はうなずき、
どこかから小型の張形を持ってきた。

小林 「これを手に持ち、
 棍棒をパンツに入れ、
 頭の角をとりはずして
 棍棒の横において立て、
 イボイボのちんちんの下に
 玉金が二つ
 とんがってるように見せるんや。
 これでばっちりやろ」
赤鬼 「わかりました」

赤鬼は先生のアドバイスに従うようだが、
そんなことでばっちりなのか。
あまりに怪しい。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2020-02-02-SUN

BACK
戻る