KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百九拾九・・・かまくら

ぶるぶるぶる

北小岩 「夜は
 おちんちんが固まるほど冷えます」

カチカチ

北小岩 「この音は」
小林 「火の用心やな」

カチカチ

ぶつぶつ

北小岩 「わたくしも
 火の用心だと思ったので
 ございますが」
小林 「声が高らかに響かず、
 ぶつぶつ言っとって
 聞こえんな」

カチカチ

ぶつぶつ ぶつぶつ

北小岩 「複数でございますね」
小林 「おなごの声やな」
北小岩 「例年だと男性です」
小林 「やな予感がするな」
北小岩 「わたくし近くで
 聞いてまいります」
女A 「雪の中で」
女B 「チンポに火を灯せ」
北小岩 「小声でありながら、
 不穏なことを
 述べております」
小林 「拍子木が
 ちんちんの形をしとる。
 下半身に危険を感じるな」


案の定、深夜成人男性のいる各戸に
雪と芯とマッチが入った宅配便が届いた。

小林 「手紙が入っとるな」
北小岩 「え〜と
 『町の男たちに告ぐ。
  冬の町に火を灯せ。
  外に出て仰向けになり、
  雪でちんちんに
  かまくらをつくり、
  イチモツに芯をつけ
  ロウソクのように火を灯せ。
  実行しない場合は
  わかってるな』」

ちんちんの上にドクロの絵が描かれている。

ぶるぶるぶる

師弟が震えだした。

小林 「やるしかないな」

先生と弟子はもろ出しにし、
路上に寝転んだ。

北小岩 「かまくらをつくります。
 そして芯をセットし、
 火をつけて」

じりじりじり

北小岩 「熱いでございます!」

冬の道にポッと明かりが灯る。
そのような美しい光景には至らなかった。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2020-01-26-SUN

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