KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百九拾・・・馬

ぽとん

北小岩 「ぎんなんの季節も
 終わりでございます」

ぽとん ぽとん すぽっ すぽっ

北小岩 「大変でございます!
 イチョウを見上げておりましたら、
 ぎんなんが
 両方の鼻の穴に
 入ってしまいました」

ぷ〜ん ぷ〜ん

北小岩 「鼻でウンコを
 踏んでしまったような
 臭さでございます〜!」
小林 「朝っぱらから
 何騒いどるんや」
北小岩 「あっ、先生。
 イチョウを見上げてください」
小林 「何っ?」

ぽとん ぽとん すぽっ すぽっ

小林 「うお〜!
 ぎんなんが
 両方の鼻の穴に
 入ってしまったわ」

ぷ〜ん ぷ〜ん

小林 「鼻の穴の中で、
 糞を燃やしている気分や!」

どうでもいいことなので、話を先に進めよう。

小林 「馬主をしとる金持ちが
 おるやろ」
北小岩 「先生がいつも
 えげつないエロ本を
 探してさし上げて
 いる方ですね」
小林 「ヤツから
 自分の馬の調子を
 見てきてくれと言われてな」
北小岩 「ぜひうかがいましょう」

競馬場は、なぜが女性客であふれていた。

「凄〜い!」

「黒光ってる!」

小林 「パドックが騒がしいな」
北小岩 「色艶よさそうですね」

パンパカパ〜ン

北小岩 「ゲートインしたようです」
小林 「むっ。
 ゲートの各馬の前に、
 シースルーの女たちが
 配置されたで」

パカッ

北小岩 「小窓が開きました」
小林 「女たちが脱ぎ始めたで」

ガタッ

北小岩 「ゲートが開きました」
小林 「中におったのは馬やない」
北小岩 「馬並みの方々です!」
小林 「興奮させられた
 イチモツが
 ゲート上部につかえて、
 誰も出てこれん!」

北小岩 「向こうから馬たちが
 駆けてまいります」
小林 「後ろ向きになったで」

ぼくっ ぼくっ ぐしゃ

うお〜!うお〜!

北小岩 「各馬いっせいに、
 馬並みのブツを
 蹴り上げております!」
いったいこれは何なのでしょう。
AIの時代になっても、
読み切れないものが
世の中にはまだまだたくさんありますね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2019-11-24-SUN

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