KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百八拾・・・警笛

小林 「先週は
 いろんな駅長を訪ねたな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「我が町の駅長は、
 参考になったと喜んどった」
北小岩 「変わった駅長さんが
 多かったですね」
小林 「鈴虫駅長、
 水虫駅長、
 陰毛駅長・・・」
北小岩 「蟻の門渡り駅長や、
 大肛門駅長も
 いらっしゃいました」
小林 「清々しいとは言えんな」
北小岩 「わたくしたちの駅長さんも
 変わった名前で
 売り出そうとしております。
 どんな感じでしょうね」
小林 「俺は『裏筋駅長』あたりが
 有力候補とにらんどる」

「よくわかりましたね」
北小岩 「あっ、
 駅長さん」
駅長 「誰もが好きな
 裏筋という言葉は、
 全国的に
 アピールすると思います」

決してそんなことはないであろう。

駅長 「明日、
 調査のお礼として
 電車の
 痴漢防止最新システムを
 ご体験ください」
小林 「俺たちは
 ただでさえモテ過ぎて、
 常に美女たちから
 痴漢されとるも
 同然やからな。
 体験してみるのもええな」

わけのわからないことをのたまい、
師弟は翌朝駅長とともに満員電車に乗り込んだ。

駅長 「車内の防犯カメラが
 とらえた映像を
 AIが分析し、
 男が痴漢の動きをしていると
 判断した場合、
 未然に処理するシステムです」
北小岩 「頼もしいでございますね」
駅長 「ちょっと
 いやらしい動きを
 してみてください」
小林 「こうか」

先生は両手で乳をもみもみするポーズをとった。

ぶお〜〜〜!

巨大な警笛が鳴った。

北小岩 「明らかに
 先生の金玉から
 音がしております!」

駅長 「最先端技術を駆使して、
 天井の乳首状のものから
 エッチな音波を送り、
 玉が振動して
 大きく鳴るように
 しているのです」
小林 「玉金がしびれて
 感覚がなくなったわ」
駅長 「今度はシートに座り、
 親指を
 中指と人差し指の間から
 出してください」
小林 「こうか?」

がたん

突然床が開きシートが傾くと同時に、
ズボンと下着がアームで剥ぎとられた。

ずーッ

小林 「うげえ!
 ちんちんが〜〜〜!」

むき出しになったイチモツが、
レールの上を走る体勢になった。
恐るべき痴漢対策であることは
間違いないであろう。
 

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2019-09-15-SUN

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