KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百七拾九・・・駅長

小林 「なんや」

がたん ごとん がたん

北小岩 「先生!」
小林 「北小岩か。
 電車の真似事をして、
 何があったんや」
北小岩 「わたくしたち、
 仕事を得ました」
小林 「どういうこっちゃ」
北小岩 「駅のそばで、
 先生がエロ本を通じて
 懇意にされている駅長さんに
 お会いしました」
小林 「ほほう」
北小岩 「駅長さんの
 おっしゃることには、
 様々な駅で
 変わった駅長が
 人気を博していると」
小林 「ネコ駅長とかな」
北小岩 「そのようなことで
 駅に人気がでるのは、とても
 コストパフォーマン・・が
 いいと。
 重要なところが
 抜けてしまいました。
 え〜と、
 コストパフォーマン・・、
 マン・・」
小林 「お前はそれ以上
 考える必要もないし、
 口にする必要もない」
北小岩 「なぜでしょうか」
小林 「『コストパフォーマン』のあとに
 スではなく、
 『コ』をつけてしまうことが
 目に見えとるからや」
北小岩 「コだったと思いましたが、
 違いましたか」

どうでもいいことなので、話を先に進めよう。

北小岩 「ともかく
 いろいろな駅を訪ねて、
 どんな駅長がいるのか
 調べてほしいと。
 乗車券をいただきました」
小林 「なるほどな。
 行ってみるか」

がたん ごとん き〜

小林 「まずこの駅からや」

り〜ん り〜ん

北小岩 「鈴虫駅長です。
 風流でございます」

がたん ごとん がたん き〜

北小岩 「次の駅も
 鈴虫駅長でございます」
小林 「違うな。
 よく見てみい。
 鈴虫ではなく
 『水虫駅長』や」

駅長が、水虫にやられた足を出している。

北小岩 「見たくないでございます。
先を急ぎましょう」
がたん ごとん
がたん ごとん き〜

北小岩 「小さなショーウィンドウに、
 毛みたいなものが
 置かれております」
小林 「陰毛駅長やな」
北小岩 「・・・」

その後も師弟はくまなく駅をまわりましたが、
『蟻の門渡り駅長』や『大肛門駅長』など、
ロクな駅長がおりませんでした。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2019-09-08-SUN

BACK
戻る