KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百七拾壱・・・中元

小林 「そろそろやないか」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「食料が乏しくなっとるからな」
北小岩 「命の綱でございますね」

ちりんちりん

小林 「来たな」

「お中元です!」

先生と弟子の所持金は、基本的に2円ずつ。
合計4円。当然、ひもじい生活なのだが。

北小岩 「この時期だけは
 豪華でございますね」

なぜ豪華なのか。
先生は言わずと知れたエロ本の目利きである。
エロ本の見本市などでいち早く
えげつない掘り出し物の匂いを嗅ぎとり、
お金持ちの社長や政治家、
町の名士から預かった資金で
即座に購入するのである。
そんなこともあり、
彼らはこの時期感謝の気持ちを込めて
おいしいものをたくさん送ってくれるのだ。

小林 「三カ月は
 生き残れるわな」
北小岩 「ありがたいことでございます」
小林 「何箱もあるな。
 開けてみい」
北小岩 「はい」

びりびり

北小岩 「毎年、高級な焼き豚も
 贈っていただいておりますね。
 今年も・・・。
 むっ!」
小林 「どうしたんや」
北小岩 「入っているのは
 食べ物ではございません」
小林 「何っ?」
北小岩 「包丁です。
 それも『お尻の割れ目で
 挟んで使う包丁』と
 書いてございます」
小林 「なんやそれは!
 ともかく使ってみい」


弟子はふんどしをほどくと、
通常とは違う包丁を割れ目で挟んだ。

小林 「そこにある
 イモの根っこを切ってみい」

弟子は割れ目に力を入れ、
腰を落としていった。

北小岩 「う〜ん!
 ぎょわ〜。
 柄がお尻の穴の奥に
 入ってしまう構造に
 なっております!」
小林 「しょうもないな。
 こっちの箱は何や」

入っていたのは、
おちんちん用の蚊取り線香だった。
先生が装着すると、
ちんちんにとぐろを巻く形になった。

北小岩 「お隣さんから拝借したマッチで
 火をつけてみます」

シュッ ぐるぐるぐる

凄まじい勢いで、火が進んでいった。

小林 「あちい!
 ちんちんが
 大火事や!!」


中身は食料だったはずですが、
誰がすり替えたのでしょうね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2019-07-14-SUN

BACK
戻る