KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百六拾伍・・・精密検査

ふらふら〜

小林 「どうしたんや」
69軒
先に
住む
おっさん
「一週間前から
 頭がくらくらするんだよ」
北小岩 「顔色がよくありませんね」
小林 「ちゃんと
 診てもらった方がええな」
69軒
先に
住む
おっさん
「そうするよ」

とぼとぼ

北小岩 「大丈夫でしょうか」
小林 「大丈夫とは言い切れんな」
北小岩 「そういえば、
 108軒先のおじさんも
 肝臓をやられた
 らしいです」
小林 「みんな
 そういう歳なんやな」
北小岩 「先生はいかがですか」
小林 「十二指腸あたりが
 ずきずきする時が
 あるな」
北小岩 「精密検査を受けた方が
 よろしいかと
 存じます」
小林 「2円ではできんやろ」
北小岩 「横丁にできた
 小さな病院の入口に、
 『お試し精密検査無料』
 と書かれておりました」
小林 「タダなら
 診てもらおうやないか」

先生が病院の扉を開けると、
超ミニスカ白衣を着た美女が立っていた。

「ようこそ。
 私が医院長の
 万貯見栄
 (まんちょみえ)です」

小林 「びみょ〜な名前やな」
万貯
医院長
「まずレントゲンから
 いきましょう。
 あなたはパンティは
 お好きですか」
小林 「人並み以上に
 好きやな」
万貯
医院長
「では、
 私のパンティを
 プレゼントしますね」

先生の目が輝いた。
万貯
医院長
「ではここに
 アゴをのせて、
 思いっきり
 息を吸ってください!」

す〜〜〜〜〜〜〜!

ぶわっ

小林 「うっ!」

先生が深呼吸した瞬間を逃さず、
医院長が細かい布を
先生の口に投げ込んだ。

万貯
医院長
「そのまま息を止めて!
 今のは私のパンティを
 切ったものよ」

先生は目を白黒させる。

カシャ

万貯
医院長
「パンティが好きな
 ド・スケベ野郎。
 あんたの肺に入った
 パンティが、
 レントゲンに
 写ったわよ。
 あはははは!」

この人ほんとに医者なのでしょうか。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2019-06-02-SUN

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