KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百六拾弐・・占い

ぼ〜っ

庭のどくだみを眺めながら、
ぼ〜っとしている男がいる。

ぼ〜っ ぼ〜っ

頭頂から汽笛が響きそうである。
五月病かとも思われたが、
もともと働いているのかも
よくわからないこの男に、
五月病は関係ないであろう。

小林 「お前さっきから、
 沼に浮かんだ
 便器のようやな」
北小岩 「あっ、先生。
 便器は浮かんでおりますが、
 わたくしは
 浮かばれないので
 ございます」

どうでもいい例えを、
さらに展開する必要などない。

小林 「何がお前のこころを
 便器にしとるのか、
 言うてみい」

北小岩 「照れくさい話なのですが」
小林 「おならくさくなければ
 よいわ」
北小岩 「わたくし、何年かぶりで
 恋をしたのでございます」
小林 「ほほう」
北小岩 「しかし、その女性とは
 一言もしゃべったことも
 ございません。
 今後の展開が
 知りたいのです」
小林 「最近、町はずれに
 よく当たる占い師が
 出没するらしいんや。
 行ってみるか」

運命を白日の下に
さらしてもらうことにした。

北小岩 「占い師様、
 わたくし片想いを
 しております。
 相思相愛になれるのか
 占っていただきたいのですが、
 所持金が2円しか
 ございません」
女性
占い師
「今回は特別に
 2円で占って差し上げます。
 では、
 陰毛を出してください」
北小岩 「えっ?」

どっどっ

どこからか屈強な女性たちが現れ、
弟子は羽交い締めにされた。

ぶちっ!

女性
占い師
「好き!」
北小岩 「痛いでございます!」

ぶちっ!

女性
占い師
「嫌い!」
北小岩 「股間が
 熱くなって
 まいりました〜!」

花占いのように、
陰毛を一本一本抜かれていった。

それから何時間たったであろうか。

女性
占い師
「最後の一本ね」

ぐったりしている北小岩くんの目が、
一瞬光った。

女性
占い師
「嫌い!」


弟子はうなだれ、
ついでにちんちんもうなだれていた。

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2019-05-12-SUN

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