KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百伍拾四・・・戸袋

ガタン ゴトン

小林 「今日は
 エロ本の品評会やな」
北小岩 「電車に乗るのも、
 久しぶりでございますね」
小林 「混んどるな」
北小岩 「ラッシュにぶつかって
 しまいましたね」

「次は〜、
 珍毛(ちんげ)〜、
 珍毛〜。
 戸袋にイチモツを
 引き込まれないよう、
 開くドアに
 ご注意ください!!」

小林 「今のアナウンス、
 次駅の女駅長の声やな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「怒りを含んだ声やったな」
北小岩 「どうしたのでしょう」
小林 「駅長を怒らすと
 男は滅びると
 言われとるからな」
北小岩 「恐ろしいことでございます」
小林 「それにしても、
 気になるセリフやったな」
北小岩 「確かにそうでございます」
小林 「本来ならくだらんと
 一笑に付すところやが、
 油断できんな」
北小岩 「まったくでございます」

小林 「引き込まれるのは
 手やカバンやない」
北小岩 「イチモツでございます」

キッキ〜

小林 「駅に着いたな」
北小岩 「いよいよでございます」

プシュッ!

「うお〜〜〜」
北小岩 「うわ!
 ほんとにイチモツを
 引き込まれました!」
「もげる〜!」
小林 「どういうこっちゃ」
北小岩 「車掌さんが参りましたので
 うかがってみます。
 この電車、どうなって
 しまったのでしょうか」
車掌 「女駅長が男嫌いなのは
 知っているかい」
北小岩 「うかがっております」
車掌 「駅長は特に朝っぱらから
 股間を膨らませているヤツを
 憎んでるんだよ」
北小岩 「はい」
車掌 「それで町の
 最先端研究所トップ女史の
 力を借り、
 膨らんでいる股間を
 とてつもない磁力で
 吸い付ける磁石を開発。
 戸袋に引き込むように
 したんですよ」
小林&
北小岩
「・・・」


先生の町の人たちは、
最先端技術を
ろくなことに使わないですね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2019-03-17-SUN

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