KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百四拾弐・・・天気図

「ふぁくしょ〜ん」
「へっくしょ〜ん」

先生の町。
いたるところから、くしゃみが聞こえる。

「ふぁふぁふぁくしょ〜ん」
「へっへっへくしょ〜ん」

小林 「この町にずっと住んどるが、
 こんなに風邪が流行ったのは
 初めてやな」
北小岩 「そうでございますね」

日本全国風邪が蔓延しているが、
先生の町の罹患率は尋常ではない。

色男 「はっくしょうお〜ん」
北小岩 「色男さんも
 風邪をひかれたのですね」
色男 「君たちのように
 モテないやつはいいけれど、
 僕みたいに女の子たちから
 常に夜のプレイの予約が
 入っているものにとっては、
 風邪をひいて
 満足させられない子が出ると、
 苦情がきて困るんだよ」

突然、先生が雨乞いのポーズで、
天にぶつぶつ呟いている。

北小岩 「何を言っているのか、
 聞き耳をたててみます」
小林 「天よ、
 あいつのちんちんが
 ウツボカズラの中に入り、
 溶けてしまいますように」


そのようなことをのたまっていると思ったが、
やはりそのようなことをのたまっていた。

北小岩 「ファック!
 ファック!
 ファックしよ〜」
小林 「お前のくしゃみ
 品がないが、
 ともかくお前も
 風邪ひいたわけやな」
北小岩 「そのようでございますね」
小林 「かつてないほど、
 気温が上がったり
 下がったりしとる。
 それが風邪の原因やな」
北小岩 「町はずれに住む
 気象予報士にうかがって、
 これ以上事態が
 深刻にならないように
 しましょう」

以外に正義漢の強い二人が、気象予報士を訪ね。

北小岩 「お忙しいところ
 大変申し訳ございません。
 我が町が
 異常気象になっておりますが」
気象
予報士
「天気図で説明しますね」
小林 「むっ!
 等圧線が
 ちんちんの形になっとる!」
北小岩 「今は冬ですので、
 西高東低ではないのですか」
気象
予報士
「いえ、違います。
 『雁高玉低
 (かりこうぎょくてい)』に
 なっていますね」
北小岩 「それが異常気象の
 原因ですか」

気象
予報士
「そうです。
 この気圧配置ですと、
 ちんちん形の等圧線が
 少しの刺激で大きくなったり
 小さくなったりするのです」
北小岩 「ですから
 妙に暑くなったり、
 寒くなったりしたのですね」
気象
予報士
「その通りです。
 中折れしてくれれば
 よいのですが、
 さらに今後、
 『珍高槍低
 (ちんこうやりてい)』になると
 やっかいですね」

なんだかわけわかんないですね。

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2018-12-23-SUN

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