KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百参拾八・・・混雑緩和

小林 「俺たちの町から
 69キロ先に、
 人口の多い町があるやろ」
北小岩 「おそそ町でございますね」
小林 「そやな」
北小岩 「おそそ町が
 どうかしたのでございますか」
小林 「あの町は人気があるやろ」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「特に男にな」
北小岩 「人口が、
 おちんちんが膨らむような勢いで
 増えているらしいですね」
小林 「その通りやな」

例えとして、まったく妥当ではないだろう。

小林 「だが、いろいろ問題も
 噴出してくるわな」
北小岩 「何が一番の問題なので
 ございますか」
小林 「電車のラッシュやな」
北小岩 「よい手立てはないですかね」
小林 「町長が発案し、
 鉄道会社と連携して
 対策をとったらしいんや」
北小岩 「町長はアイデアマンと
 うかがっております」
小林 「それがどうやら
 びみょ〜らしいんやな」
北小岩 「びみょ〜とうかがいますと、
 何がびみょ〜なのか
 確かめたくなりますね」
小林 「実は俺は、
 おそそ町の町長とは
 懇意にしておってな」
北小岩 「エロ本で懐柔したので
 ございましたね」
小林 「そやな。
 町長が実際に体験して、
 感想を聞きたいといってな。
 乗車券を送ってくれたんや」
北小岩 「わたくしも
 興味がございます!」

ガタンゴトン

電車に揺られる二人だったが。

北小岩 「おそそ町に
 近づいてまいりました。
 混み始めましたが、
 まだ変化はございませんね」
小林 「むっ、天井の扇風機から
 『屁』の風が吹いてきたで」
北小岩 「確かに」

「次は〜、おそそ町〜」

北小岩 「かなり混んでまいりました」

ガタンゴトン

プ〜ッ プ〜ッ

小林 「むむっ、
 屁の匂いが
 どぎつくなってきた」
北小岩 「げげ〜、
 わたくし、
 もう耐えられません!」

「おそそ町〜 おそそ町〜」

小林 「俺も限界や!」

師弟の他、大勢の乗客がなだれを打って
乗降口に殺到した。
混雑に比例して、車内の屁濃度を上げる。
混雑緩和策であることは、確かなのだが・・・。

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2018-11-25-SUN

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