KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百参拾四・・・逆襲

「きゃ〜っ!」

スーパーから叫び声がする。

小林 「おなごやな」
北小岩 「わたくしたちに
 助けを求めている気が
 いたします」
小林 「助かったあかつきには、
 俺たちのカラダを
 求めるんやろな。
 いくで!」
北小岩 「相手は凶器を
 持っているかもしれません。
 先生もお気をつけください」

ダダッ

師弟が飛び込む。

小林 「犯人はどこや!」
北小岩 「女性の方はお逃げください。
 みなさまが逃げた後、
 わたくしたちも逃げます」
小林 「むっ?
 様子が変や」

ぴゅっ ぴゅっ

女A 「きゃ〜、やめてよ!」
小林 「犯人は人間やない」
北小岩 「貝のようでございます」
小林 「たくさんの貝が、
 消防車のように
 潮をふいとるな」

北小岩 「ミニスカ女性の
 パンティの秘所に
 放水しております」
女B 「いやっ!」
小林 「むこうはなんや?」
北小岩 「貝が入水管と出水管を伸ばし、
 パンティの中で
 悪さしようとしております」
女C 「なんでよ〜!」
小林 「あの女ノーブラやな」
女C 「ハマグリがふたつ、
 両乳首を挟んで
 とれないのよ」
女D 「そのままTシャツを着たら、
 巨大な乳首に見えて、
 乳首おばけだと
 思われてしまうわ」
女E 「わたしたちは貝に
 下着の中に入られたわ」
女F 「大切なところに
 ふたをするように
 はまりこんでとれない!」
女E 「貞操帯みたいな
 役割をしちゃうわ」
女F 「今日彼とデートなのに、
 おたのしみが
 できなくなっちゃう」

小林 「いったいどういうこっちゃ」
北小岩 「貝さんに聞いてみます。
 もしもし貝さん」
「なんだ」
北小岩 「どうしてそんな悪さを
 するのですか」
「俺たちが何もしていないのに
 熱湯で開かされたり、
 グロテスクな目に
 あってるだろ。
 だから逆襲してるんだよ」

このような形で貝が反撃するとは。
この町ならではという気がしないでもないが、
とにかくなりゆきを見守らねばならないであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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postman@1101.comに送ってください。

2018-10-28-SUN

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