KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百弐拾六・・・同姓同名

てかてか〜

北小岩 「9月ですが、
 まだ暑さが残っておりますね」
小林 「そやな」
北小岩 「とはいえ、
 あのようなことが
 起こるほどは
 暑くないですね」
小林 「まあな」
北小岩 「わたくし、
 生まれて初めてで
 ございました」
小林 「さすがに
 びっくらこいたわな。
 なんか焦げ臭いと思ったんや」
北小岩 「わたくし、縁側で
 昼寝をしていたのですが、
 下半身が直射日光を
 浴びていたのですね」
小林 「俺は隣で寝ていたが、
 日陰やった。
 そのうち北小岩の方から
 煙がもくもくしてな。
 まさか陰毛が
 自然発火するとは
 思わなかったな」
北小岩 「イチモツまで
 燃えるところで
 ございましたが、
 間一髪、
 池に陰部を浸すことが
 できました」
小林 「ボウフラが
 驚いとったな。
 今回のことを、
 教訓にせなあかん」
北小岩 「かしこまりました。
 今日はあの日よりは
 過ごしやすいですから、
 お散歩にいきましょう」


師弟があほ面下げて歩いていると。

「小林く〜ん!」

小林 「むっ!
 若いおなごの声や」

たったったった

当然通り過ぎていった。

「秀雄く〜ん!」

またまた若いおなごの声。
当然通り過ぎていった。

北小岩 「小林さんも
 秀雄さんも多いですから、
 同姓同名には困りますね」
小林 「そやな。
 でもこの町には
 変わった同姓同名もおるで」

「運子(うんこ)く〜ん!」

その声に、三人が振り向いた。

運子A 「名前まで
 言ってくれなきゃ
 わからないよ」

「粉田(ふんだ)く〜ん!」

「は〜い」

三人が手をあげる。

運子A

運子B

運子C
「あれ、三人とも名前
 『うんこふんだ』なのか」

その時新たな声。

「珍歩(ちんぽ)く〜ん!」

その声に、四人が振り向いた。

珍歩A 「名前まで
 言ってくれなきゃ
 わからないよ」

「小佐目(ちいさめ)く〜ん!」

「は〜い」

四人が手をあげる。

珍歩A

珍歩B

珍歩C

珍歩D
「あれ、四人とも
 名前『ちんぽちいさめ』
 なのか」


先生の町は、変な同姓同名が多すぎる。

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2018-09-02-SUN

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