KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百弐拾伍・・・夏の傷跡

小林 「それにしても
 今年の夏は暑かったな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「あまりに蒸れすぎたな」
北小岩 「例年にないものが
 ございました」
小林 「まさかあのような事態に
 なるとはな」
北小岩 「人が押し寄せて
 しまいましたからね」
小林 「イカ事件と呼んでも
 間違いないな」
北小岩 「わたくしたちの実力を
 天下にしらしめましたね」
小林 「そやな」

どういうことかといえば、こういうことである。

北小岩 「夏本番の間、
 先生とわたくしは、
 ふるちんでいる時間が
 長かったのですね」
小林 「エアコンはあるはずもなく、
 扇風機のハネも
 すべて取れてしもうたから、
 イチモツの蒸れに耐えかねたな」
北小岩 「まさか、
 そのイカ臭い香りが
 隣町まで到達するとは
 思いませんでした」
小林 「イカを積んだトラックが横転し、
 イカを勝手に
 持っていってええというデマが
 隣町にとんだんやな」
北小岩 「イカの香りを追って、
 先生宅に人が
 殺到いたしました」
小林 「俺たちは縁側で
 ふるちんで寝とったからな」
北小岩 「数百人の方に
 おちんちんを見られましたね」
小林 「俺の巨艦を見て、
 全員がのけぞっとったな」


そんなことはない。先生のブツは
ペットボトルのふたぐらいしかないので、
みんな先生がちんちんを出していることに
気づかなかったのだ。

小林 「俺たちは
 見られただけですんだが、
 町の男たちは猛暑故に
 ブツに傷を負う者が
 続出したらしいな」
北小岩 「そうなのでございますか」
小林 「股間を押さえて
 歩いとるやつが
 たくさんおるから、
 聞いてみい」
北小岩 「もしもし、
 あなたさまはなぜ
 おちんちんを押さえて
 いるのでございますか」
おちん
ちんを
押さえ
ている
男A
「うちには
 エアコンがないだろ。
 だから扇風機になるんだけど、
 あまりの暑さでね。
 扇風機のカバーを外したんだ。
 まず、ちんちんを
 冷やさんことには
 どうにもならんから、
 どんどんハネに近づいてね。
 もう少し、あと少し」
北小岩 「危険ではないでしょうか」
おちん
ちんを
押さえ
ている
男A
「ああ。
 しまいにハネに
 巻き込まれて、
 ガガガだよ」
北小岩 「ぶるぶるぶる。
 もう一人うかがってみましょう。
 もしもし、あなたさまも
 おちんちんを
 押さえているようですが」
おちん
ちんを
押さえ
ている
男B
「エアコンを
 質屋に入れてしまったから、
 扇風機なんだけど、
 カバーをはずして
 ちんちんに風をあて
 ハネに近づけているうちに
 もう少し、あと少し」
北小岩 「ガガガでございますか」
おちん
ちんを
押さえ
ている
男B
「そう。ガガガ」


やっぱり今年の夏は、
おちんちんを負傷せざるを得ないほどの
猛暑だったのですね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2018-08-26-SUN

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