KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百壱・・・品種

小林 「婦人会のやつらが
 何か作ったらしいで」
北小岩 「そうなのでございますか」
小林 「日本初らしいんや」
北小岩 「それは快挙でございます」
小林 「日本初といっても
 幅が広すぎて
 何だかわからんな」
北小岩 「下半身に
 関係するもののような
 気がいたします」
小林 「お前もそう思うか」
北小岩 「はい」
小林 「間違いないな」

いったいどういうことだろう。
時計の針を戻してみよう。

ー5年前の町内婦人会議ー

婦人A 「私たちの町って、
 特産物がないわよね」
婦人B 「そうね」
婦人A 「町の男たちは
 役立たずだからね」
婦人B 「股間立たずも多いしね」

婦人A 「私たちが勃ちあがるしか
 ないわね」
婦人C 「いいアイデアはないかしら」
婦人A 「私の家の庭、
 とんでもなく広いじゃない」
婦人C 「そうね」
婦人A 「そこを田んぼにしようと
 思っているのよ」
婦人B 「凄いわね」
婦人A 「この町には
 空き地も多いから、
 オリジナルの農作物なんか
 いいんじゃないかしら」
婦人B 「うんうん」
婦人A 「それでね・・・」

その時会議で決まった町の名物の
試作品ができたらしいのだ。

婦人A 「品種改良に5年かかったけど、
 やっと完成ね」
婦人B 「日本中の女性に
 受け入れられるわ」
婦人A 「炊けたから、
 試食してみましょう」

お茶碗に一粒ずつ配られた。

婦人B 「Aさん、さすがよね」
婦人C 「お米といえば
 『コシヒカリ』が有名だけど、
 『タマヒカリ』を
 作っちゃうんだから」
婦人B 「そうよね。
 一粒が金玉と同じ大きさで
 つやつやだし、
 それに食べやすいわよね」
婦人C 「旦那が他の女に
 ちょっかい出したら、
 目の前で108回噛んで
 飲み込んでやるわ」
婦人B 「思わず痛そうな顔をして、
 自分の金玉を握るでしょうね」
婦人A

婦人B

婦人C
「あははははははは」


先生の町は婦人会も変過ぎるようです。

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2018-03-11-SUN

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