KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百九拾・・・イヴの教会

キラキラ

小林 「街はクリスマス一色やな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「今年は来そうか」
北小岩 「生理がですか」
小林 「ぶるぶるぶる」
北小岩 「笑いぶるいで
 ございますか」
小林 「お前、
 ボケるにしても
 限度があるやろ。
 寒すぎて
 凍えそうになったわ」
北小岩 「申し訳ございません」
小林 「サンタクロースが
 来るかどうか
 ということやが」
北小岩 「はい」
小林 「昔は知り合いの
 エロ本屋が売れ残った
 エロ本を袋に詰め、
 プレゼントしてくれたんやが、
 店がつぶれてから
 俺たちにサンタクロースは
 来なくなってしまったな」
北小岩 「残念なことでございます」

小林 「だが、教会に行けば
 なんかに
 ありつけるかもしれん」
北小岩 「名案でございます。
 あたたかいものが
 欲しいですね」
小林 「そういえばあの教会には、
 クリスマスイヴに
 懺悔しにくる
 おなごが多いらしい」
北小岩 「何を懺悔するのでしょうか」
小林 「性夜についてに
 決まっとるやろ」
北小岩 「艶っぽいでございますね」
小林 「教会の隅に身を潜め、
 懺悔を盗み聞きするのは
 どうや」
北小岩 「官能小説のような
 告白が聞けるかも
 しれません」
小林 「ほな急ご」

聖なるものから一番遠くにいる二人が
教会に急行した。

小林 「懺悔室は
 あそこやな」

ちらっ

小林 「むっ!
 おい、目ん玉おっぴろげて
 見てみい」
北小岩 「はい。
 むむむっ!」

本来なら「ざんげ室」と書かれているドアに、
『まんげ室』の文字が。

北小岩 「神父様が
 いらっしゃいます。
 これはどういう
 ことなのですか」
神父 「今朝から町の女性が
 大勢訪れているのですが、
 みな一様に
 ざんげするのではなく、
 まん毛を見せるのですよ。
 だから
 部屋の名前を変えました」

小林&
北小岩
「・・・」

この町の女性はどこに向かおうと
しているのだろうか。
ともかくみなさま、メリー・クリト〇ス!

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2017-12-24-SUN

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