KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百七拾伍・・・マナー

ぶるぶるぶる

北小岩 「先生、
 緊張して震えているので
 ございますか」
小林 「武者震いやな」
北小岩 「わたくしたちが
 フランス料理の
 マナー教室に招かれるとは
 思いませんでした」
小林 「エロ本仲間の社長が、
 誰かから券をもらい、
 それがまわってきたんや」
北小岩 「わたくしたちも、
 これからハイソに
 なっていくので
 ございましょうか」
小林 「当然や」
北小岩 「ついにわたくしたちが
 輝く時が来たのですね」
小林 「そやな」
北小岩 「当然教室は、
 美しい女性で
 あふれているでしょうね」
小林 「もちろんや」
北小岩 「そこにスマートな
 マナーをマスターした先生と
 わたくしが登場する」
小林 「入れ食いやろうな」
北小岩 「ウハウハでございますね。
 わたくし、何年か前に
 フランス料理の
 マナーの本を拾って
 保管しておりました。
 読んでみます。
 え〜と。
 まずはナプキンを広げす。
 フランス料理のナプキンは、
 月のものに使用すると
 大きすぎます」
小林 「ほほう」
北小岩 「ナイフは右手、
 フォークは左手に
 持ちますが、
 ナイフをおちんちんの上に
 落とさないように
 しましょう」
小林 「確かにな。
 これだけ知っとれば、
 おなごらがほっとかんわな」
北小岩 「先生、お時間です。
 まいりましょう」

卑しい心を持った二人が会場に入っていく。

小林 「むっ、おなごが見当たらんな」
北小岩 「どうしたことで
 ございましょうか」
主催者 「これからマナー教室を
 始めます。
 まずは先生方の模範演技を
 ご覧ください」

身長2メートル以上ある大男と、
剣の達人と思しき男が現れた。
達人の前にはテーブルセッティングされている。

ブホ〜〜〜〜〜〜〜ッ!

大男が皿に向かって巨大な屁をこいた。

シャッシャッ パクッ

北小岩 「今、氏は屁を
 ナイフとフォークで
 食べやすい大きさに切り、
 フォークの後ろにのせて
 食べました!」

主催者 「経験が大切です。
 あなた方も
 やってみてください」

師弟はテーブルの前に移動し、
ナイフとフォークを手に持った。

ブホ〜〜〜〜〜〜〜ッ!
北小岩 「臭すぎるでございます!」
小林 「屁が腐っとる!
 ナイフやフォーク
 どころやないで〜〜〜。
 ゲボボッ!!」


フランス料理のマナー教室ではなく、
腐乱屁(フランへ)料理の
マナー教室だったのでした。

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2017-09-10-SUN

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