KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百参拾九・・・凧

カク カク

北小岩 「獅子舞でございます」
小林 「正月が来たな」

カク カク カク カク

北小岩 「今年の獅子舞は
 迫力がございますね」
小林 「全力で口を動かしとるな」

カクカクカクカクカクカクカクカク

北小岩 「鬼気迫るものがございます」

カクカクカクカクカクカクカクカク
カクカクカクカクカクカクカクカク

ドッ

北小岩 「カクカクしたまま
 こちらに倒れてまいります!」

ガブッ

ぐにゅ

小林 「うお〜〜〜!」
北小岩 「先生、
 大丈夫でございますか!」

カクカクしている獅子舞が倒れる途中、
口で先生の金玉を強く噛んでしまった。

北小岩 「そのままの体勢で
 勢いよく倒れたため、
 獅子舞の全体重が
 金玉にかかってしまいました!」
小林 「うぐぐ。
 なんとか玉砕は避けられたわ」
北小岩 「お正月から
 縁起がいいことでございます」

ちっとも縁起がよくないと思うが、
先に進んでみよう。

小林 「そういえば、
 今日は夫婦対抗
 新春凧あげ大会やったな」
北小岩 「優勝賞品が、
 奥様方にとって
 とても気持ちいいものらしく、
 夫がカラダを
 はらされるのでございますね」
小林 「今日は突風が起こるで。
 見ておくか」

河川敷に着くと、
すでに死闘が繰り広げられていた。

夫A 「これ以上はもう無理だ!」
妻A 「何言ってるの!
 夜はいつも
 天をついているじゃない!
 もっと精力出しなさい」
夫B 「これ以上張り切ると、
 俺は男じゃなくなるかもしれない」
妻B 「あんたが自慢できるの、
 そこだけでしょ!
 まだまだこれからよ」

先生の町で行われる凧あげ大会は、
ちんちんにタコ糸を結び、
ちんちん型の凧をあげるのである。

強風のため、タコ糸が悲鳴を上げている。
つまり、己のブツは
最大限まで伸びきった形となっている。

びゅん

夫A 「突風だ!
 もうダメだ!!」

夫B 「俺のもおしゃかだ!」

ぶつ ぶつ

糸の切れた音ではない。
おちんちんがとれちゃった音である。

夫A 「お〜い、待ってくれ〜!」
夫B 「無くなったら困るんだ〜」


とれたおちんちんは凧と共に、
正月の空高く舞い上がっていった。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2017-01-01-SUN

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