KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百弐拾伍・・・写真

しとしとしと

小林 「雨やな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「今日は
 町のホープが帰国する日やな」
北小岩 「そろそろ着く頃でございますね」
小林 「外へ出てみるか」

小林先生の住む町では、
主に半径200メートルぐらいの範囲で
暮らしている人が大多数なのだが、
町のホープは若くしてスペインに飛んだのだった。

ざっざっざっ
町の
女性A
「きゃ〜!」
町の
女性B
「カッコいい!」

町にはいないタイプのもみあげをたくわえ、
さっそうと登場したホープ。

町の
女性A
「抱かれてみたいわ!」
町の
女性B
「あのもみあげで、
 秘所をつんつんされたいわ!」
小林 「あいつらは何を言うとるんや」
北小岩 「うらやましいでざいますね」
小林 「ところで奴は、
 何で名をあげたんや?」
北小岩 「世界的な写真家ということです」
小林 「どんな写真を撮っとるんか」
北小岩 「虹をモチーフにした
 ファンタスティックな作風と
 聞いております。
 セルフポートレートで、
 今日実演していただけるそうです」
町の
女性A
「きゃ〜!
 エスカルゴ!」
小林 「エスカルゴ?
 やつは山本仁左衛門という、
 じいさんみたいな名前やなかったか」
北小岩 「エスカルゴ山本という名で
 写真活動をしているらしいです」
町の
女性B
「雨が上がって虹が出たわ」
エス
カルゴ
山本
「さあ、僕のレディーたち。
 いまから、
 レインボーファンタジーを
 お見せするよ」

エスカルゴは手際よく、カメラをセットしていく。

エス
カルゴ
山本
「この角度だな。
 では、まずは
 ケツの穴レインボー!」

ズボンとパンツを脱ぐと、お尻を突きだした。

パシャ

北小岩 「むっ!
 おケツの穴から
 虹が出ているように
 撮れているはずです!」

エス
カルゴ
「次は、
 イチモツキングファンタジー!」

キュッキュ

パシャ

イチモツをしごき上げるとほどよい角度となり、
ポコチンの先から虹が出ているように撮影された。

エスカルゴ山本・・・。
ある意味とてつもない芸を持っているともいえるが、
彼がほんとうに世界的な写真家なのか、
かなり怪しいものである。
 

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2016-09-25-SUN

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