KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百弐拾四・・・謎の言葉

先生の住む町では、
夜ごと同じ会話が繰り返される。

「なぁ、いいだろ」
「ダメよ」
「俺とお前の中じゃないか」
「ダメなものはダメ」

睦言とは異なる。

「あの言葉、
 小学生の頃から
 気になって気になって
 仕方ないんだよ」
「そんなこと言ってもダメよ」

男女の小学生時代に、時計の針を戻してみよう。
男子は校庭に出され、
女子だけが教室で話をきいている。

女の
先生
「わかりましたね」
女の子
たち
「は〜い」
女の
先生
「何があっても
 この言葉の意味を、
 男の子に教えてはいけませんよ」
女の子
たち
「は〜い」

この言葉とはなんだろう。

「『けまんば』って
 いうからには、
 そうとうエッチなことだろう」
「絶対に教えちゃいけないのよ」
「俺とお前は、
 とてつもなくエッチなことを
 してきた仲じゃないか」
「比較にならないわ。
 この世のモノとは思えない程、
 エッチなこととだけ
 教えておくわ」
「うお〜〜〜!
 知りたくて知りたくて
 気が狂いそうだ!」

この町では100年前から小学校高学年になると、
女子だけ『けまんば』という言葉を習う。
その意味を知っているのは女子だけで、
男子には決して
教えてはいけない掟となっている。

北小岩 「小林先生は
 『けまんば』をご存知ですか」
小林 「知らん」
北小岩 「小学校の男の先生なら
 知っているのでは
 ないでしょうか」
小林 「俺もそうだと思って
 締めあげたことがあるが、
 ほんとに知らなかったな」
北小岩 「ますます知りたくなるで
 ございますね」


こんなこともあった。
亡くなる寸前のおじいさんが。

じい
さん
「なあ、ばあさんや」
ばあ
さん
「はい」
じい
さん
「わしはもう長くない。
 一つだけ願いを聞いてくれんか」
ばあ
さん
「はい」
じい
さん
「『けまんば』が
 どれだけいやらしいことなのか、
 知らずに死ねんのじゃよ」
ばあ
さん
「はい」
じい
さん
「どういう意味なのか、
 教えとくれ」
ばあ
さん
「それだけは堪忍です」
じい
さん
「うう。
 お迎えが来たようじゃ。
 早く早く」
ばあ
さん
「堪忍です」
じい
さん
「ううう・・・
 けまんば〜〜〜〜〜〜!」

ぽく

そこまでして秘密にしなければならない
『けまんば』って、いったいなんなんでしょうね。
 

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2016-09-18-SUN

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