KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百拾参・・・大運動会

小林 「大運動会の季節やな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「大というのは」
北小岩 「大便の大。
 ゴールの途中に、
 トイレの小部屋がございます」
小林 「必ずそこに入り、
 大便をしなければならんわけや」
北小岩 「駆け引きがとても難しいですね」
小林 「便器に計量器がついとるから
 ごまかしがきかんな」
北小岩 「競技の順位だけではなく、
 そのつどのグラム数が
 大きく加算されますからね」
小林 「みんなそのために
 数日前からためこんどるからな」
北小岩 「総合優勝すると
 1万円もらえますから必死です」


わけがわからないものの、
過酷であることは想像に難くない。
それほどまでに過酷な競技の総合優勝賞金が
1万円というのは、あまりに安すぎる気もするが、
師弟はそれぞれ所持金が2円ずつ。
合せても4円なので、
1万円といえば天文学的数字なのである。

「100メートル大競争に
 エントリーしている方は、
 スタート地点に集合してください」

北小岩 「行ってまいります」
小林 「俺かお前どちらかが優勝して、
 それでしばらく生き延びようや」
北小岩 「かしこまりました」

バーン!

北小岩くんがスタートした。
69メートルの所にある小部屋まで全力疾走する。
しかし、小部屋はイスとり競争のように、
一人だけ入ることができない。

北小岩 「しまったでございます!
 みなさん韋駄天ぞろいで・・・」

ぐぐぐぐっ

弟子の下腹が、不気味な音を奏でる。

北小岩 「すぐに出せるように
 肛門を開いて走ってきましたが、
 もう限界でございます」

ぶりりあんと〜〜〜

もらした音は高集音マイクで拾われ、
PAシステムで増幅され会場に流される。
電光掲示板番に「脱糞人!」の巨大な文字が
映し出された。

失笑の渦の中、
北小岩くんが肩を落として戻って来る。

小林 「前を向いて歩け!
 俺が仇はとったる!!」

先生の最初の種目は借り物競争だった。

小林 「むっ!
 客席の女のパンティか。
 俺にパンティをくれたい女は、
 山ほどおるわ!」

そんなわけがあるはずない。

小林 「そこの女、
 パンティを貸してくれや!」
「何言ってんのよ!
 これでもくらえ!!」

ボスッ!

ぶりりあんと〜〜〜

電光石火の蹴りが、先生の下腹をとらえた。
この日の為にためこんだブツを、
一気に放出してしまった。
電光掲示板には、やはり
「脱糞人!」の文字が躍った。

先生たちは賞金をもらうどころか
一張羅のふんどしを汚してしまい、
フルチン生活を余儀なくされた。
 

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2016-07-03-SUN

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