KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百九拾参・・・地上絵

小林 「何かざわついとるな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「町の学者連中が
 そろっとるようや」
町の
学者A
「物理学的に見て、
 解答を導きだせませんな」
町の
学者B
「まったく怪奇現象としか
 いいようがないですな」
町の
学者C
「怪奇現象というか、
 快感現象とでもいったほうが
 よろしいかと」
小林 「今、気になる発言がなかったか」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「俺たちにとっても、
 かなり有益な発言やったな」
北小岩 「御意でございます」
小林 「確認してみるか」
北小岩 「かしこまりました。
 あのう、わたくしたち、
 気持ちのよいことにかけては
 尋常ではなく敏感なのですが、
 町の学者C様が
 重要なことをおっしゃった気が
 いたしましたが」
町の
学者C
「快感現象ですか」
小林 「そやな。
 そういうことは、
 ぱっくり聞かせてもらおうやないか」
町の
学者C
「実はですね、
 この広場のある場所で
 ある態勢をとると、
 とても気持ちいいのです」
小林 「望むところやな」
町の
学者C
「しかし、
 その理由がよくわからんのです」
小林 「理由などどうでもええが、
 どうするんや」
町の
学者C
「まず、
 この場所に寝っ転がってください」
小林 「・・・むむむむむっ!」
町の
学者C
「いかがですか」
小林 「まるで女の秘所に
 なったような気分や!」
町の
学者C
「そうでしょう。
 次にお二人でこちらとこちらに
 しゃがんでください」
北小岩 「むむむむむっ!
 おっぱいの先が屹立したようで、
 気持ちよくなってまいりました」
町の
学者C
「そうでしょう。
 とはいえこれだけ学者が
 顔をそろえても
 なぜだかわからんのですよ」
小林 「なるほどな。
 この謎を解くにはヘリがいるな」

学者たちは疑心暗鬼であったが、
先生の忠告にしたがいヘリを飛ばすことにした。

翌日。

ばばばばばっ

町の
学者C
「あれは!」
小林 「やはり地上絵のせいやったな」

先生が秘所気分になったところは、
空から見ると、寝そべった人が
重要な箇所になるように絵が描かれている。
 
北小岩 「そして先生とわたくしが
 パイパイな気分になったのは」

二人がそれぞれその位置にうずくまると、
うずくまった人が乳首になるように
描かれていたのだ。
 
町の学者Cは著名な考古学者なのだが、
先生の勘が上回ったようである。
それにしても、いつの時代に誰が
このような地上絵を描いたのか、
謎は深まるばかりである。

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2016-02-14-SUN

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