KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百伍拾七・・・栓

毎日何もすることのないアホアホ師弟。
今日は町はずれにできたアイデアショップで、
時間をつぶしているようです。
小林 「ほほう。いろいろあるな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「これは孫の手やな」
北小岩 「孫の手ではございません。
 『熟女の手』と書かれております」
小林 「なんや、それは」
北小岩 「え〜と、解説書によりますと
 『おちんちんがかゆくなった時、
  己の手でかいている方も
  多いことと存じます』」
小林 「随分かしこまった言い回しやな」
北小岩 「『でも、自分でかいても
  面白くないでしょう』」
小林 「そやな」
北小岩 「『そんな時に、熟女の手。
  ほどよく熟した手が、やさしく、
  いいこいいこするように、
  股間をかいてさしあげます』」
小林 「一言でいうとアホらしいだけやが、
 男にとって、
 そうとも言い切れんところがあるな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「男の心の弱さと言うか、
 ロマンと言うか」
北小岩 「その両方でございましょう」
小林 「うむ」


妙に納得している二人であるのだが、
ただすけべな心に支配されているだけだ。

北小岩 「こちらは何でしょうか」
小林 「何かの栓のようやな」
北小岩 「ワインのコルクとは
 違うようですね」
アイデア
ショップ
の店長
「それはお尻の穴の栓なんですよ」
北小岩 「なんと!」
小林 「漏れないようにするんか」
アイデア
ショップ
の店長
「違いますね。
 栓には様々な種類があるのです。
 ひとつ試してみませんか」
小林 「まったく気が進まんな」

その刹那、店の奥からミニスカから
パンティがもろ見えになっている
副店長が現れた。

アイデア
ショップ
の店長
「私がサポートしますから、
 ぜひつけてみてください。
 もしかすると、
 弾みでいいこと
 あるかもしれませんよ」
小林 「そこまで言われたら、
 やらんわけにはいかんな」

フィッテングルームに入ると、
副店長からパンツを脱いで
お尻を突き出すように促された。

アイデア
ショップ
の店長
「では、栓をしますね」

パーン!

小林 「何かがケツの中で
 弾けたで!!」
アイデア
ショップ
の店長
「この栓をすると、
 中で何色かの玉ころが弾け出ます。
 栓を抜くたびに
 一個一個玉が出てきますので、
 商店街の福引に使えます!」


ひまつぶしにのぞいてみた
アイデアショップであったが、
先生のケツは福引にされてしまった。
だが、こんなこ汚い福引、
誰も引きたがらないであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2015-06-07-SUN

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