KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百四拾四・・・ラーメン屋

小林 「開けてみい」
北小岩 「はい」

びりびりびり

北小岩 「二千円も入っております!」
小林 「さすが社長や」
北小岩 「太っ腹でございますね」

先生の古くからの知り合いである社長には、
どうしても忘れられないエロ本があった。
それを見つけ出したお礼に、
お小遣いをもらったのである。

小林 「久々にあのラーメン屋に
 行ってみるか」
北小岩 「何年ぶりでございましょうか」
小林 「そやな。
 うまい上に
 エキサイティングやからな」
北小岩 「気取った色男」
小林 「ざまあみろや」
小林&
北小岩
「わはははは」

いったいなぜ二人は笑うのか。
理解に苦しむが、先へ進んでみよう。

店についた二人は。

小林 「マスター、
 ラーメンふたつ」
マスター 「へい!」

がらっ

色男とぱっつんぱっつんのいい女が、
腕を組んで入ってきた。

色男 「へえ。
 初めてだけど、
 おいしそうだな」
ぱっつん
ぱっつん
のいい女
「そうね」
色男 「おいしいっていっても、
 君の唇の方がおいしいよ」

ちゅっ

おもむろにキスをし、
カウンター席の先生の隣に座った。

ぱっつん
ぱっつん
のいい女
「あら、いたる所に
 ヘルメットがあるわね」

色男 「ほんとうだ」
ぱっつん
ぱっつん
のいい女
「ずいぶん、防災意識の高い店ね」
色男 「そうだな」

といいつつ、女の胸をもむ。

「はい、ラーメンできましたよ」

小林 「おっ、来たな」

店のおばちゃんが、
先生の後ろを回り込んできた。

店のおば
ちゃん
「あっ!」

ばしゃ

色男 「あちい〜〜〜!」

先生は、自分の股間を
ヘルメットでガードしている。
色男はちんちんをやけどし、
股間からは陰毛のように
麺がぶら下がっていた。

小林&
北小岩
「へへへへへへへ」

このお店はおいしいことで有名なのであるが、
おばちゃんが運ぶ途中に
手をすべらせて男の股間に
ラーメンをぶちまけてしまうことでも
有名なのである。
変なラーメン屋さん。

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2015-03-08-SUN

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