KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百四拾・・・紳士

小林 「お前、今年に入ってモテたか」
北小岩 「まったくでございます」
小林 「まぁ、
 お前がモテたことなど、
 有史以来ないからな」
北小岩 「確かにそうでございます」
小林 「とはいえ俺も不調なんや。
 モテるためには、
 どうしたらええと思う?」
北小岩 「ジェントルマンになるのが
 近道かと思われます」
小林 「ええな」
北小岩 「しかし、わたくし、
 スケベな友達は
 チン毛の数ほどおりますが、
 ジェントルマンの知り合いが
 皆無なのでございます」
小林 「安心せい。
 俺の凄まじい人脈の中には、
 本物の紳士がおる。
 そいつのところで
 修行をつんでみるか」
北小岩 「かしこまりました」

二人はお互いの陰毛をペンチで引っ張り合い、
その痛みを原動力にして、
紳士の家までひとっ走り。

北小岩 「ドアまでたどり着きました」

トントン

北小岩 「入ってますか」
紳士 「入ってますけど、どうぞ」
小林 「さすが本物の紳士やな。
 公衆トイレの
 大に入っている時でも、
 急を要する奴がおったら、
 招きいれるんやな」
紳士 「そうですね」

果たしてそれが本物の紳士かは疑問だ。

北小岩 「先生とわたくしは、
 モテないのでございます。
 モテるためには
 紳士になることが必須であると
 考えました。
 どのようにすればあなた様のような
 紳士になれるのですか」
紳士 「そうですね。
 まず身だしなみに、
 最大限の努力をすることです」
北小岩 「どこに注意すればよろしいですか」
紳士 「ちょうどいい機会だから、
 お二人ともこちらへどうぞ」

師弟は別室に移動した。

紳士 「美人秘書を呼びますから、
 おちんちんをその台の上に
 のせてください」
小林 「わけわからんが、
 特別なサービスを
 してくれるようやな」

先生と北小岩くんがちんちんを台にのせると、
突然、手にアイロンを持った女忍者が現れた。

女忍者 「自分の持ち物には、
 しっかりアイロンをかけないとね」

じゅ〜

小林 「うお〜〜〜!」


じゅ〜

北小岩 「うぎょ〜〜〜!」

二人のイチモツはアイロンをかけられ、
紳士のネクタイのようになってしまった。
紳士への道とは、
かくも過酷なものなのである。
 

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2015-02-08-SUN

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