KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百九拾壱・・・歌

カラオケ
に誘う人
「商店街のカラオケ大会が
 あるのですが、
 先生たちもいかがですか」
小林 「カラオケもええが、
 カラアゲは出るんかい」
カラオケ
に誘う人
「もちろんですよ。
 イカ臭いイカも用意しております」
北小岩 「きっと、
 華やかな大会なのでしょうね」
カラオケ
に誘う人
「隣町のお色気商店街の
 エロ女性陣も、
 多数招待してますよ」
小林 「俺の歌はヤバいで。
 女性陣はパンツの替えが必要や」

何を言っているのか、わけがわからない。

北小岩 「わたくし、
 カラオケに行くお金が
 ありませんので、公衆トイレで
 トイレットペーパーの
 紙が終わった時にいただいてきた
 芯をマイクにして、
 たまに練習しております」
カラオケ
に誘う人
「北小岩さんの十八番は何ですか」
北小岩 「十八番というほどではなく、
 十一番ぐらいだと思うのですが、
 やはり
 『昭和枯れすすき』ですね」
カラオケ
に誘う人
「いいですね。
 トイレットペーパーの芯を
 マイクに歌う昭和枯れすすき。
 ブルースといっても
 いいかもしれません」

そんなことはないだろう。
枯れすすきというより、
枯れすぎといった方が妥当である。

カラオケ
に誘う人
「そういえば、
 BAR『へそ下三寸』の
 ママの巨根彼氏も
 歌うことになってます」
小林 「なに!」

先生が股間を押さえてのけぞった。

北小岩 「彼氏というのは、
 ポール・マイクさんのことですね」
カラオケ
に誘う人
「もちろんです」
小林 「それは何をおいても
 いかねばならんな」

ともかく師弟も参加することとなった。

カラオケ
大会
司会者
「カラオケ大会、
 ぱっくりと始まりで〜す。
 いろえろ豪華賞品もあるので、
 がんばってくさ〜い」

最初に登場した
屁腐一(へぐされはじめ)氏は、
ズボンとパンツを同時におろすと、
マイクを肛門にあてた。

プ、プ、プ、プププ、プ〜

童謡の『鳩』。
カラオケでは盛り上がりにかける
選曲であったが、
全編轟音の屁で見事に歌いとおした。

小林 「次はお前や。
 がんばってエロい商品を
 ゲットしてこいや」

北小岩 「はい」

昭和枯れすすきのイントロが流れる。
マイクを口に近づけた弟子に異変がおきた。

北小岩 「う〜〜〜!
 臭いでございます〜〜〜〜!!」

北小岩くんは、
1小節も歌うことなく卒倒。
恐るべし、屁腐氏。

カラオケ
大会
司会者
「アテンションプリーズ!
 ポール・マイクの
 出番ですよ〜〜〜!」

会場の女性たちの目がギラついた。
ポールはおもむろに自分のポールを出すと、
それを伸ばし、マイクとして歌い始めた。

♪ モシモシカメヨ〜〜〜

お色気
商店街の
エロ
女性陣
「ワオ!モンスター マイク!!」

ポール・マイク氏のマイクは、
もちろん声を増幅させないのだが、
地声が大きいため会場に歌声が響き渡った。

果たしてポールをマイクにする必要が
あるのかどうか。
まあ、どうでもいいや。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2014-03-02-SUN

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