KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百七拾弐・・・楽器

びび〜〜〜〜〜〜〜〜ん

北小岩 「だらしない音でございますね」

きゅっきゅっ

びび〜〜ん

北小岩 「まだまだでございます」

きゅっきゅっきゅっ

バーン!

北小岩 「あっ、しまったでございます!」
小林 「なんや!
 断末魔のような音が轟いたが」
北小岩 「わたくし、調弦をしておりまして、
 つい巻き過ぎたのでございます」
小林 「俺の舶来ギターの弦を切ったな!」
北小岩 「申し訳ございません!」

舶来ギターといっても、
マーティン、ギブソンなどの海外の名器ではなく、
ゴミ収集所に置いてあった、
ボディに舶来と汚い字で書かれたギターなのである。

小林 「もともと一本しか
 弦がついとらんかったからな」
北小岩 「所持金が各自2円のため、
 買い足すこともできません。
 虎の子の一本まで切ってしまい、
 取り返しのつかぬことを」
小林 「まあええ。
 エアギターをして楽しもうや」
北小岩 「ありがたきお言葉にございます」
小林 「そういえば隣町で、
 青空楽器フェアが行われると、
 電信柱に貼り紙がしてあったな」
北小岩 「もしかすると、
 劣化していらなくなった弦を6本、
 いただけるかもしれません」
小林 「行ってみよか」

二人は右手で拳をつくり、
人差し指と中指の間から親指を出した。
その拳を左手の掌で擦って音を出し、
青空楽器フェアへ向かった。

ぷお〜〜〜!

小林 「悲しげな音がする笛やな」

「こちらへどうぞ!」

楽器フェアに不似合いな、
ミニスカートからパンティが見えている女が
手招きする。

小林 「初めて聴く笛の音のようやが」
ミニ
スカート
から
パンティ
が見えて
いる女
「あなたも吹いてみてくださいね」

小さなブースがあり、
上にブラックボックスみたいな箱が
設置されている。

ミニ
スカート
から
パンティ
が見えて
いる女
「小さな穴に唇をつけて、
 息を吹きこんでください」
小林 「こうか?」

ぷお〜

小林 「唇が妙な感触やが?
 例えてみれば、
 男のケツの穴のような」
ミニ
スカート
から
パンティ
が見えて
いる女
「よくお分かりになりましたね。
 ブラックボックスには、
 肛門の微妙な開きを
 調整できる男子プロが
 入っております。
 息を吹きこむと、
 音を変えることができるのです」
小林 「うげ〜〜〜!」


その頃北小岩くんは、
ミニスカートからパンティが
さらに見えている女に誘われていた。

ミニ
スカート
から
パンティ
がさらに
見えて
いる女
「ここに寝てくださいね。
 あなたの身体の一部が
 弦楽器になります」

北小岩くんは磔のようになっている。
パンツを下ろされると、
巨大なペンチのようなもので
何本もの陰毛をつかまれ、力自慢の男により
陰毛を極限まで伸ばされる形となった。

ミニ
スカート
から
パンティ
がさらに
見えて
いる女
「いい音がするんですよ」


ミニスカートからパンティがさらに見えている女が
お琴の爪で陰毛を弾くと。

ぽろろ〜〜〜〜ん

陰毛とは思えない、雅な音がした。
しかし、北小岩くんは激痛のあまり
白目をむいている。

青空楽器フェアでは、
様々な楽器を陳列していますが、
ミニスカートからパンティが見えている女と、
ミニスカートから
さらにパンティが見えている女には、
お気をつけくださいませ。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2013-10-20-SUN

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